飛行機に乗るとどういうわけかひどい頭痛になり、鼻血が出るんです。
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今日も鼻血出たが、二時間程度で目的地に着いたので、頭痛はそれほどでもありませんでした。
この地に一世・肝冷斎が潜伏しているという。やる気とかあんまり無いひとなので何かを仕出かす、ということは無いと思いますが、亜熱帯の暑熱と相まって膨らんだりどろどろに溶けたり、気持ち悪いことになるかも知れませんので要注意である。
今日は沖縄到着の初日なので漢文は止めまして、ももとふみあがりねえたまの歌う美しい南島ことばを聞きます。
首里杜ぐすく 真玉杜ぐすく
揚がる望月や 君の望月や
歓(あま)へ群(ぶ)れ舞へば 百浦(ももうら)寄て来う
果報寄せぐすく
首里の聖地の至聖所で 真玉の聖地の至聖所で
名高いもちづきらが 神女のもちづきらが
祝福の群舞をするので
百のウラ(集落)のひとびとは集まってくるがよいぞ
よいことが集まってくる聖地だからのう
めでたいですねー。
弥勒見ちへ和(やは)る 此の生まれど弥勒
今日(けお)の良かる日に 今日のきやかる日に
上(かみ)の世の閂(とで)や 下(しも)の世の閂や
此の御神酒(みしゃこ) ぬき上げわちへ
世はちよわれ
ミロクの神を見たから心やすらいだ 今この世界こそミロクの世じゃ
今日は佳い日じゃのう 今日はきらきら光る日じゃのう
上の方の世界門の扉よ 下の方の世界門の扉よ
このお神酒を捧げまつるので
世界は安らかとなるであろう
弥勒菩薩は56億7000万年後に地球世界を救済すべく兜率天より下られる方だが、このあたりではもう来ておられるのである。
うれちいなあ。
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「おもろさうし」巻七より。
ありがたいのう。国王の威信を示す目的であるからだということだが、これほど「まっすぐ」な祝い唄をほかにあまり知らないので、素直にめでたい感じになります。
ちなみに「上の世の閂(とで)」「下の世の閂」とは、外間守善先生の注によれば首里の「守礼門」と「中山門」のことだそうです。「天上に昇る門」と「海上に貫ける門」のような象徴的・神秘的なものではないそうなので、ちょっとがっかりしたね。なお、ミロクは柳田國男先生の御教示によれば「ミミラク」であり「ニライカナイ」からの来訪神である。