終わった。週末が。
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いつもながら週末は夢のように過ぎていきます。
「キミ、この二日間、何か有益なことしていたのか?」
と、えらいひとは問うでしょう。
そう問われると、
「む、むむむ・・・」
と答えることができません。
しかしそれは、えらいひとに答えるのがどだい無理なこと。なんとなれば、
痴人前不宜説夢。
痴人の前に夢を説くべからず。
おろかものの前で、夢を説明することはできない。
と言いますからな、がはははー。
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この言葉は、陶淵明の言葉だ、と「説海」という書にあります。実際は「可」を当為に読むべく、また、
痴人前不宜説夢、 痴人の前に夢を説くべからず、
達人前不可言命。 達人の前に命と言うべからず。
至急則無陰陽、 至急にはすなわち陰陽無く、
有妄心則被五行所惑、 妄心あらば五行に惑わされ、
有私心則為邪神所制。 私心あれば邪神の制するところとなる。
おろか者の前で夢を説明してはならない。(現実とのけじめがつかなくなるから)
すべてを御見通しの人の前で「運命」という言葉を使ってはならない。(「運命」のせいにするのではなく、まずは人事を尽くすことが必要だからである)
いそぎの事案に日取りのよしあしは問題にならない。
もろもろ考えすぎると怪しいことがあるように見えてくるのだし、
もうけ心があるとよこしまな精霊の言いなりになってしまうのじゃ。
という五つの「箴言」が一緒になっているのです。
たいせつなことなので、「おすいもも」で覚えておこう。