今日は十年の前のしごと仲間と懇談す。実は最近また同じ職場になったひともおり、本当は別に何かをわかりあっているわけでもないと思うのですが、他のひとに比べるとわかりあえているような気がしてしまうから不思議です。そういえば今日はみなさんに近況として報告すべきことを一事項忘れておりました。わたくし、今春より(十年前と同じ)上司の命により高血圧の薬を飲むことになってしまったのです。
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@ 張心斎曰く、
求知己于朋友易、求知己于妻妾難。求知己于君臣則尤難之難。
知己を朋友に求むるは易く、知己を妻妾に求むるは難し。知己を君臣に求むるは尤も難の難なり。
朋友に自分をわかってもらうのは簡単である。一方、妻や愛人に自分をわかってもらうのは難しい。そして、自分の仕える君主、自分の使う臣下に自分をわかってもらうのは、困難中の困難事である。
A 王名友曰く、
求知己于妾易、求知己于妻難、求知己于有妾之妻尤難。
知己を妾に求むるは易く、知己を妻に求むるは難く、知己を有妾の妻に求むるは尤も難し。
愛人に自分をわかってもらうのは簡単である。一方、女房に自分をわかってもらうのは難しい。そして、夫に愛人のいることを知っている女房に自分をわかってもらうのは最も困難事である。
B 張竹坡曰く、
求知己于兄弟亦難。
知己を兄弟に求むるもまた難し。
兄弟に自分をわかってもらうのも、意外と難しい。
C 江含微曰く、
求知己于鬼神則反易耳。
知己を鬼神に求むるはすなわち反って易きのみ。
幽霊や精霊に自分をわかってもらうほうが、実は簡単なのではないだろうか。
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「幽夢影」第93則より。みなさん、どのひとが一番の知己ですか。(わたしはCの江含微かな)
今日はもう眠いし、胃・十二指腸などが痛むので「そもさん」は無し。
代わりに、「幽夢影」中でも最もおめでたい?言葉を紹介しておきます。(第59則)
値太平世、生湖山郡、官長廉静、家道優裕、娶婦賢淑、生子聡慧。人生如此、可云全福。
太平の世に値(あ)い、湖山の郡に生じ、官長は廉静にして家道は優裕、婦を娶らば賢淑、子を生まば聡慧。人生かくの如くんば、全福と云うべし。
平和な世の中に生まれ、湖や山のある自然豊かな土地に育つ。その地を治めるお役人は清廉で無理強いをせず、自分の家の家計は裕福である。妻をもらえば賢くしとやかなひと。二人の間に生まれた子は聡明でよくできる。―――このような人生ならば、まったくの幸福というべきであろう。
お。これは岡本○勝さんの人生ではないか・・・というヨイショは抜きにしまして、さて。
「青い鳥」に、(ア)「ほんとうのしあわせ」というのが出てきます。朝日を見るしあわせとか労働の汗を流すしあわせなどです。彼らが現れると、朝遅くまで寝ていられるしあわせとかたっぷりと飲み食いをするしあわせなどの(イ)「にせもののしあわせ」は逃げ出してしまいます。
この「幽夢影」の中の「幸せ」はどちらの幸せだと思いますかな?
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