本日は古い職場の同僚のみなさまとお会いしました。みなさまのことでなく、みなさまと一緒だったころの、別のイヤなイヤなイヤなことを思い出し、イヤでイヤでしょうがなくなったので、肝冷斎(本体)は自○します。明日からは傀儡人形たちが勝手に生きていくであろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
朱道士というひとの話し。
(一)あれは大和八年(835)のことでございます。わしは廬山の老師のもとで修行していた。
ある日、谷川をさかのぼり、岩の上で一時の休憩をとっているとき、少し離れたところに錦の布をうず高く積み上げたようなモノがあった。
何気なくそれを見ていると、老師が横合いから
「気づいたかな?」
とお声をおかけになられる。
「は?」
と問おうとすると、老師は口に指を当ててわたしが声を発するのを封じた。
老師がその指をさきほどのモノの方に向けるので視線を戻すと、そのモノ、
俄変為巨亀。
俄かに変じて巨亀となる。
突然、巨大なカメに変じた。
そして、どぷん、と滝壺に入り、水中にもぐり込んで見えなくなった。
ややあって老師が言うには、
是玄武。
これ玄武なり。
「あれが「黒い力あるお方」とよばれる神聖な亀じゃ」
とのことであった。
(二)青城山の丈人観という道教寺院で修行していたときのことだが、吊り橋の上から覗き込むと、目もくらむような遥か下方の巨岩の陰に、
有枯骨。
枯骨あり。
ガイコツが見えるのである。
そのガイコツ、
背石平坐、接手膝上鉤鏁、附苔絡蔓、色白如雪。
石を背に平坐し、手を膝上の鉤鏁(こうさ)に接し、附苔絡蔓として、色白きこと雪の如し。
岩を背にして胡坐をかき、手は膝の上のカギと鎖に触れたままになっている。骨にはコケがからみつくように生えているが、骨の色は雪のように真っ白である。
通りかかった木樵に
「あのひとはどうしてあそこに座ったまま亡くなったのであろうか。あのカギと鎖は何なのだろうか」
と問うたところ、木樵は無表情に、
祖父已常見。
祖父すでに常見す。
「わしのじいさまの時代から、当たり前のように見てきたガイコツですじゃ」
なぜあそこにいるのか、カギと鎖は何なのか、など考えたこともない、と言うのであった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
唐・段成式「酉陽雑俎」より(「太平広記」巻366所収)。
じわじわ〜と興味深くなってくるお話だと思いませんか。
今、このとき、福井県では「もんじゅ」に落ちた中継装置とかいうものを引き抜く困難な作業中だそうです。もしももしも失敗して爆○すれば巨大なカメ(ガメラ)も現れるかも知れぬし、ニンゲンの野ざらしもたくさん見られるのであろう。がんばれ、作業しているひとたち。よし、おれも最後のチャンスをここにかけてみよう。
ということで、肝冷斎(本体)は原則として自○しますが、もんじゅの引き抜き作業が成功したら自○するの止めます。