平成22年8月11日(水) 目次へ 前回に戻る
さっきまでトモダチとお酒を飲んでいたので眠いです。
むにゃむにゃ。
枝頭秋葉、将落猶然恋樹。
枝頭の秋葉、まさに落ちんとして猶然として樹を恋う。
枝先の秋の木の葉は、もうまさに落ちようとしているのに、なおも樹から離れたくないとしがみついている。
檐前野鳥、除死方得離籠。
檐(えん)前の野鳥、死を除きてまさに籠を離るるを得んや。
軒先の(かごの中の)野鳥は、死ぬまでに籠から出るすべはもう無いであろう。
どちらもアワレなものよ、と悲しく思うが、優越感は感じられぬ。
何故となれば、
人之処世、可憐如此。
ひとの処世、憐れぶべきこと此くの如し。
人間がこの世で生きていくすがたの哀れで悲しいのはこれとよく似ているではないか。
われらは秋の木の葉であり籠の中の鳥でもあるからである。
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「小窗幽記」巻三より。
お盆シーズンですがなかなか休めません。しかしこの雇用事情ですから、休むとそのままクビの可能性も無きにしもあらず。クビだと後のしごとにも差し支えるカモ知れません。トモダチよ、秋の木の葉のようにしがみつき、籠の中で老いていくのか。