目がしょぼしょぼしてかないませんので、もう寝るのです。
今日は「漢文アリジゴク」を抜け出て、合理的な心はもう無理だろうが、せめてやさしきやまと心でも得られぬものかと柴田宵曲師の「俳諧博物誌」をぶりぶりと読む。
○藻の花や金魚にかかる伊予簾 ( )
肝稗評:すずしげでいいですなあ。いかにも都市派の詩人の句というべき。
○河童(かわたろ)の恋する宿や夏の月 ( )
肝稗評:イカした句ですね。カッパも惚れると腑抜けて尻子玉抜かれた状態になるのかな。
○枯野原汽車に化けたる狸あり ( )
肝稗評:いまはもういないでしょうねえ。
○鳶ひよろひいよろ神の御立ちげな ( )
肝稗評:この句の季語がわかりますかな?
どれもこれも感動的な名句である。俳句は「第二芸術」だから作者が誰であるかに意味はない、と言っていた人もいたそうで、確かにそんな気もしますが、ヒマなひとはこの四句の作者名を当ててみよう。以下のア〜オから選べ。
ア 朱楽菅江
イ 榎本其角
ウ 与謝蕪村
エ 夏目漱石
オ 小林一茶
では。答え合わせは後日。