平成22年5月23日(日) 目次へ 前回に戻る
(いよいよ友愛されるかも)
週末はいつもアタマが痛いんですよ。
こういうときは「般若湯」でも飲むとすっきりするかも知れません。
ぐびぐび。
よし、調子出てきたー!
・・・・・・・「般若湯」はご承知のとおり、寺僧の間での「酒」の隠語ですね。
蘇東坡が曰く、
僧謂酒為般若湯、魚為小梭花、雞為鑽籬菜。
僧は謂いて、酒を般若湯と為し、魚を小梭花と為し、雞を鑽籬菜と為す。
僧侶は、戒律上摂取してはならぬ酒・魚・鶏を、それぞれ「般若湯」「小梭花」「鑽籬菜」と名をつけて、ごまかしているのである。
「般若」(ハンニャ)は梵語で「智慧」のことですから、「般若湯」は「智慧の出る白湯」の意で「酒」の隠語。
「梭」(サ)は機織の際に、横糸を通すために縦糸の間を通す「おさ」のことで、魚と形が似ている。「小梭花」は「おさのような植物性の食べ物」と言うて、「魚」の隠語。
「鑽籬」(サンリ)は、垣根に穴を開けてしまうことをいい、「菜」は「おかず」のこと、「鑽籬菜」は「垣根に穴を開けてしまうようなおかず」で「鶏料理」の隠語である。
寺僧の伝統的な風習のように思って、真似をしている俗人もいるが、このような言い換えは、
人有為不義、而文之以美名、与此何異。
人に不義を為すありて、これを文(かざ)るに美名を以てする、これと何ぞ異ならん。
ひとがひどいことを仕出かしておいて、これを美しい言葉で誤魔化しているのと、まったく同じである。
まともな人間の行うことではない。
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と、「東坡志林」に書いてありましたぞー。
今日、沖縄へ行った日本国内閣総理大臣も
与此何異。(これと何ぞ異ならん。)
ような気がしてしかたありませんが、まだ大丈夫なのかな。