平成22年4月15日(木)  目次へ  前回に戻る

今日はシゴトで遅くなってしまいました。まだ連絡待ちの状況なので短時間で更新を終えなければ・・・。

そこで、以前からどこかで紹介しようと思っておりました、「西遊記」に出てくるかっこいい言葉を紹介しておきます。いずれも対句のかっこうをとっておりますので、対聯にしてもよろしいかも。

○依着官法、打殺、依着仏法、餓殺。

官法に依着すれば打殺され、仏法に依着すれば餓殺さる。

お役人のやることを信用していれば(いずれ自分が責任を取らされて)打ち殺される。坊主の言葉を信用していれば(寄付金ばかり取られて)飢え死にさせられる。

僧侶を怒鳴り散らすときの言葉である。「お役人」⇒「打殺」の流れが客観的真実であるので、坊主をけなすときにこういう論法が通用するわけである(第八回)。

○遣泰山軽如芥子、携凡夫難脱紅塵。

泰山を遣るは軽きこと芥子の如きも、凡夫を携えて紅塵を脱することは難し。

泰山のような高い山を動かすことさえ、芥子粒を動かすぐらいたやすいことだが、凡夫を欲望の世界から救い出してやることは難しいことじゃ。

キント雲に乗れば宇宙のはてまでも一ッとびの孫悟空だが、天竺までお師匠さまを連れて行くのはたいへんだ、ということの比喩で使っているのである(第二十二回)。しかし全くそのとおりの言葉でして、わしも毎日こうやっておまえさんたちを教え導いているのじゃが、なかなかのう・・・。

○単糸不綫、孤掌難鳴。

単糸は綫せず、孤掌は鳴り難し。

一本の糸だけではより糸は作れないし、一方の手のひらだけでは鳴らすことはできない。

「西遊記」には何度も出てくる言葉だそうである、例えば第四十四回では、孫悟空が猪八戒と沙悟浄に協力して行動することを呼びかけるときに使われている。彼らはこういうことばで確認しあわないと協力しない、というぐらいすぐ仲間割れするということでもある。

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もっとたくさん・・・と思ったけどもう寝ます。「西遊記」はJazzyなお話なので、わたくしにはかなり共鳴するところがありますね。

 

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