今日は早く起きたので眠い・・・ただし、会議には遅刻した。
ということで、反省して寝ます。みなさんにはタメになりそうな言葉を挙げておくので、よく読んで勉強しておいてください。
清の終わりごろ、次のような「諺語」(ことわざ)がありましたそうな。
@打蛇打在七寸。
蛇を打たば、打つは七寸に在り。
ヘビを打(ぶ)ったたくときは、打つべきは七寸のところである。
この言葉を解するには予備知識が要りますね。
なんだね、それは。
それはこういうことですよ。
蛇有七寸、在頭之下、腹之上、其要害之処。
蛇に「七寸」あり、頭の下、腹の上、その要害のところなり。
ヘビの頭から20センチぐらい下のところを「七寸」という。頭部の下であり、胃腸の上にあたる。ここはヘビの急所である。
「ヘビをやっつけようとするときは、その「七寸」のところを打て、というのである。すなわち、ヘビは毒を持つものであるから、これを攻撃するときは必ず仕留めねばならない、中途半端にやると仕返しされるよー」
という意味だそうです。
あるいは
打蛇勿死終有害。
蛇を打つに死するなければ、ついに害あり。
ヘビをぶったたいたら死ぬところまでやらないと、あとで害があるよ。
ともいうそうである。
これに対して「対聯」となる諺語がある。
A
送仏送到西天。
仏を送らば、送りて西天に到れ。
ほとけを送るときは、西のかなたの国まできちんと送らねばならん。
釈迦仏はもともと西方の天竺の方ですが、普通のひとも死にますと、仏となる。これは西方極楽浄土に向かうのが一番いい行き場所ですから、仏は西天に行かせるのがよろしい。ただし、行くときはちゃんと向こうまで行ってもらうように、きちんと葬式を出し、坊主を呼んでお経を唱えてもらったり、しなければなりません。そうしないと、この世の未練にほだされて、西天に行ききれずに帰ってきてしまうかも知れん。それは困るので、ちゃんとやれよ、という意味だそうです。
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以上、「呉下諺聯」(巻四)より。解説は同書の編者である清の北荘素史・王有光によったが、北荘素史の解説はなかなか捻くったところがあってそのままではわかりにくいので肝冷斎が整理しなおした。