よく考えたら国が滅ぶはずなどありませんにゃあ。今日もテレビはおちゃらけ放送、肥ったひとたちがたくさん回転寿司を食うていた。心配のし過ぎですにゃ。
明治のころ、
蕎麦汁粉乃至牛、 蕎麦、汁粉ないしは牛、
健啖自誇無匹儔。 健啖自ら誇る 匹儔無し、と。
又将杯酒澆何物。 また杯酒を将いて何物に澆(そそ)ぐや。
磊塊一名肝積球。 磊塊 一名 肝積球。 (以下略)
と詠んだ軍医総監(このときは近衛師団軍医部長)もおられたのです(鴎外森氏「檄を読みて一橋同窓会幹事に寄せ次韻す」)。それでも日露戦争に勝ったし。
蕎麦、お汁粉、牛肉。
わしは何でも食いますぞ、誰にも負けることはないと誇っていた。
さらには杯に満たした酒も飲むんですが、それは何に注ぐのだ?
腹の中の石ころみたいなごろごろ――又の名を「癇癪玉」の上に(注いで、それを溶かすのだ)。
そうか、癇癪玉は「肝積球」だったのですなあ。
この軍医総監は最近のドラマでは先見の明まであったことになってるらしいです。
健康ランドでも肝積球を溶かせるだろうか。実験中。