昨日のマメのお代わりを寄越せと迫るおにたちだ。
立春しました。お祝いに何かごちそうを、と思って、今日はチャーシュー麺だった。
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孔子の高弟・曾参が、ある時、
食魚、有余。
魚を食らうに、余有り。
魚を食ったところ、食べ残しがあった。
食品ロスは意識が低いので曾参のような賢者はもちろん、古代のひとはみんな飢えているのでしません。しかも魚はタンパク質の取れる大変なごちそうです。
曾参は門人たちに命じました。
泔之。
これを泔せよ。
「これをコメ汁に漬けておけ」
「泔」(かん)はコメのとぎ汁を指します。ここでの曾参の指示は、コメと一緒にして発酵させて「なれずし」を作っておけ、ということではないかと思います。
門人曰、泔之傷人。不若奧之。
門人曰く、これを泔せば人を傷(いた)めん。これを奧するに若かず。
門人が言った。
「魚の食べ残しをなれずしにすれば、食中毒を起こして後で食べる人を苦しめてしまうかも知れません。炙って燻製にした方がよいかと思います」
「奧」(おう)は「奥」の本字ですが、ここでは「燠」(おう)の意で「あたためる」「いぶす」。門人は「燻製にした方が長持ちしまっせ」と言ったのです。
それを聞いて
「え? あぶる?」
曾参は絶句し、しばらく茫然としていましたが、やがて、
泣涕。
泣涕す。
涙を流して泣き始めた。
「涕」(てい)は目から出る涙、鼻水も出ますと「涕洟」とか「涕泗」と言います。
「ど、どうされましたか(そんなになれずしが食べたかったんですか)?」
門人たちが心配して訊くと、曾参は言った。
有異心乎哉。傷其聞之晩也。
異心有らんや。そのこれを聞くの晩(おそ)きを傷(いた)むなり。
「誰かを苦しめようとしてそう言ったのではないのだ。そんな大事なことを聞くのがおそくなって、今やっと聞いた(これまで知らなかった)ことを反省して泣いているのだ」
と。
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「荀子」大略篇第二十七より。賢者は知らないことを教えてもらうと感激するみたいです。昨日余ったマメや恵方巻はいつごろまで食べられるのか、わしも知りたいな。今月いっぱいぐらいは大丈夫・・・かな?
明日の夜から寒くなるみたいです。なんとかがんばろう。