モグのように暮らしていると、気づいたときにはおそろしい魔物たちに取り囲まれているかも知れないのである。少なくとも天変地異には気をつけよう。なお右端のはモグに影響された無気力ひよこ。
今日もあちかった。なんでこんなに暑いのでしょうか。天変地異とか起こらないといいですが・・・。
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東晋の太元年間(376〜398)の末ごろのこと、
長星見。
長星見(あら)わる。
長い尾を引くほうき星が現れた。
うひゃー。
時の天子・孝武帝は、
心甚悪之。
心に甚だこれを悪む。
この星の出現をたいへん心配された。
「これは慶事の報せではありますまい。まあ、何か悪いことが起こる、のかも知れませんね」
そして、
夜華林園中飲酒、挙桮属星云。
夜、華林園中に飲酒し、桮を挙げて星に属(しょく)して云えり。
夜、南京郊外の離宮・華林園でうたげを催し、そのただなかに、さかずきを挙げてほうき星に向かって差し出しと、こう言った。
「属」には「勧める」の意があります。
長星勧爾一桮酒。自古何時有万歳天子。
「長星よ、爾に一桮(はい)の酒を勧めん。いにしえより何れの時か、万歳の天子有らん」
ほうき星よ、よく来てくれた。おまえにこの杯を勧めよう。
そうさ、古来、一万年も生きた王さまがいた験(ため)しは無いからな。
「わしの命ぐらいで済めばいいのじゃが・・・」
帝は間もなく崩御され、東晋の命運もあと二十年ぐらいで尽きるのでございます。
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「世説新語」雅量第六より。ほうき星ならマズイかも知れませんが、「暑い」くらいは大丈夫だと思うんですけど・・・。なお肝冷斎個人的には、明日のシゴトがイヤな感じ。いよいよ命運尽きるかも。