ものみなウツになる季節。しかも日曜日の夜だし。
わーい、もう日曜日終わりでーちゅ。ぶたの姿に戻らなければ。
「よいちょ、と。よーし、これでぶた肝冷斎になったでぶぞー」
ぶたの着ぐるみは新聞紙と同じぐらい暖かいのですばらしい。お金持ちになった気分である。
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富家不忍費、 富家は費えを忍ばず、
日々料無究。 日々に料して無究なり。
お金持ちは費用なんか気にせずに、
毎日毎日いいもの食って限りがない。
一方、
貧士為口腹、 貧士は口腹のために
区々東西走。 区々として東西に走る。
貧しい自由民は、食べ物にありつくために
あくせくとしてあちらこちらと走り回っているのである。
ああ。
安省不急費、 いずくんぞ不急の費えを省きて、
不沽貧士喉。 貧士の喉を沽(うるお)さざるや。
どうして、不必要な費用を節約して、
その分で貧しい人の口を通すものを用意してやれないのだろう。
彼此互分憂、 彼此、互いに憂いを分かち、
生民有余祐。 生民に余祐有らん。
富めるひとと貧しいひとと、お互いに相手のことを心配しあえるなら、
人民たちはみな有り余る天の助けに与かれるだろうになあ。
資本主義なので、経済の見えざる手が何とかしてくれるはず・・・。
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大愚良寛「富家不忍費」詩です。年末が近づいてきました。でもまだ来年のこと言うと笑われる。