逃げる、さぼる、やる気ない、こそネコの仕事ニャぞ。それなのに・・・。
にゃんとにゃんと、今日は人間肝冷斎の勤務していた会社から、シゴトに来い、との呼び出しが。
「あの、ねこニャんですけど」
と言ったが「いや、ダメだ」というので出勤する羽目に。激しく疲労したニャぞ。
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ネコ賢者のコトバに曰く、
逸字是山林関目。
「逸」の字はこれ、山林の関目(かんもく)なり。
「逸」の字(で表わされる概念)は、山林の中で隠棲するときのポイントとなる「目処」である。
ニンゲン世界ではなく隠棲するには「逸」、さぼる、にげる、やる気ない、ということこそ重要ニャのだ。
この「逸」を
用于情趣則清遠多致。
情趣に用うれば、すなわち清遠にして致(おもむき)多し。
この「致」は「風致地区」と使うときの「致」です。
心情や趣味の世界で用いれば、清潔で高遠、いい感じのことばかりになる。
しかし、
用于事務則散漫無功。
事務に用うれば、すなわち散漫にして功無きなり。
実務の世界に用いれば、ルーズでのそのそして、役に立たないのである。
なのニャ。
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「小窗自紀」より。
おいらたちネコを実務に使っては役に立つはずがニャいのに、それでも役に立てようというので、会社もおいらもこんなムリなことにニャってしまうのニャぞ。今となっては人間肝冷斎一族が滅亡に追い込まれた理由がよくわかるニャあ。