ホントにこんなのどやかなキモチでいられるなら、文句なんかないんですけどねー。
肝冷斎は失踪しましたんで、平日になったところで見つかりません。会社のやつらから電話来ても、まさか別人格のおいらまで呼び出されることはあるまいから、明日は会社行かなくてもいいよね。
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肝冷斎の現在は↓こんな感じらしいです。
自楽平生道、 自ら平生の道を楽しみ、
烟蘿石洞間。 烟蘿と石洞の間にあり。
自分ひとり、毎日の平和な日々の中にこそある真理を楽しみながら、
もやや霧たちこめ、ツタのからまる岩窟の中で暮らしております。
ここでは、
野情多放曠、 野情には放曠多く、
長伴白雲閑。 長(つね)に白雲を伴いて閑なり。
自然なままのキモチでいるので、いい加減で洗練されてないことも多いが、
いつも白雲と一緒に、のどやかに生きていますよ。
うっしっし。
会社や学校?
有路不通世、 路有れども世に通ぜず、
無心孰可攀。 心無ければだれか攀ずるべけんや。
道路はありますよ。しかし、これはそちらの世間さまに通じる道ではないし、
そちらの世界に未練の心など無いので、どなたも(おいらを)つかまえることはできないだろう。
一日好き放題に暮らして、
石牀孤夜坐、 石牀に孤り夜坐すれば、
円月上寒山。 円月、寒山に上りぬ。
夜になって、石のベッドにひとり座っていると、
ああ。まるい月が、寒山の上にのぼってきたぞ。
現在の心境はあの月のようにまろやかである。
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「寒山詩」より。いい生活しているようですよ。白雲を引き連れて散歩とかしているわけか。帰ってくるはずないな。