平成29年7月19日(水)  目次へ  前回に戻る

ぶた漫才でも、ぶたいぬだけがしゃべってぶたの方は「ぶー」とか「ぶぶー」しか言わないように、黙っている者には相応の価値があるのである。

本日は昼間某所で一時間半ぐらい説明していたんで声が嗄れる。夜は岡本全勝さんはじめ昔のしごと仲間と再会。いろいろ盛り上がるが、おいらは声が出ないので、隅っこの方で物静かにしてましたよ。

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楊子(楊先生)のおことば―――

置虚器於水、中未充則鳴、既充則黙。

虚器を水に置くに、中いまだ充たざればすなわち鳴り、既に充つればすなわち黙す。

からっぽの器を水の中に入れますと、器の中に水でいっぱいにならない間はぶくぶくと音を立てるが、いっぱいになってしまうともう音は出ない。

なーるほど。

画画以爲知道、囂囂以爲知徳、充乎哉。

画画(がが)として以て道を知ると為し、囂囂(ごうごう)として以て徳を知ると為すも、充ちたるか。

ぎゃあぎゃあと声高に騒いで行くべき方向を知っているという者、がんがんとうるさく言って持つべき徳を知っているという者、声をあげている彼らは、本当に中身がいっぱいになっているのかな?

つまり、ニンゲンは黙っているのがいいのです。くっくっく。

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宋・楊万里「庸言」より。「楊子」(楊先生)というのは誠斎先生・楊万里のご自分のことです。

くっくっく、そのとおり・・・・・というほど黙ってたわけではなくて、適当に物静かだった、という程度ですが。次回はみなさんと伊豆で会えるカモ。

仲間のひとりが持ってきたあまりにもかっこいい「レンズ」。1960年製。わざわざ細工してデジカメに取りつけている。市価百万円まではいかないぐらい、らしい。

 

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