正統ぶた漫才。「キミ、どないすんねん」「ぶう・・・」「どない責任とるねん」「ぶう・・・」「そやからどないすんねん」「ぶう・・・(絶)」
業務的には絶望的な事態に。ニンゲン的にはまだ大丈夫だが。
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「社会的にツラいときにはいにしえの賢者のコトバを聞いてみるとよい。何かヒントがあるかも知れぬ」
と先代の肝冷斎が言ってましたので、わしもそうしてみました。ワラにもすがる思いである。
「賢者さま、なんとかお教えを」
「うむうむ、助言いたしましょうぞ」
賢者さま曰く、
縦欲之病可医、而執理之病難医。
縦欲(しょうよく)の病は医すべきも、理に執するの病は医しがたし。
欲望のままに生きているひとは何とかすることができるが、りくつにこだわっているひとはどうにもしようがない。
事物之障可除、而義理之障難除。
事物の障は除くべきも、義理の障は除きがたし。
物事の障害は取り除くことができるが、道義や理屈の上での障害は取り除くのが難しい。
―――と言われましても、物事の障害さえ取り除けないのが確定しちゃったからなあ・・・。義理の障害なんかに触れるはるか手前で、もうギブアップ状態なのである。
賢者さま曰く、
休与小人仇讐、小人自有対頭。
小人と仇讐するを休(や)めよ、小人おのずから対頭有り。
つまらぬやつらを相手にがちゃがちゃするのはやめとけ。やつらにはおのずとやりあう相手がいるものだ。
休向君子諂媚、君子原無私恵。
君子に向かいて諂媚(てんび)するを休めよ、君子にはもと私恵無し。
立派なひとに向かってこびへつらうのはやめとけ。あの方々は本来エコひいきなどしないのだから。
―――賢者さまは小人を相手にするなといいますが、小人がこちらなんです。君子にはこびへつらう以外にどう対処していいやら、わからないんです。
「むむう、キミを取り巻く環境はかなりキビしいなあ。もうお手上げだね」
「はあ・・・」
と、賢者さまも困るほどの状態なのである。
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「菜根譚」前集188則・187則。
わたしの状況はもうこんな注意点を挙げて済む段階は通り過ぎてしまっているのでもうダメなんですが、上記のコトバはそれぞれ佳いコトバだと思いますよ。。