古墳居酒屋で一杯やるドウブツたち。今日のことを忘れ、明日のことには悩まない。かくありたいものである。
やっと火曜日が終わったところである。毎日毎日失態続きでイヤになるのに、まだ三日もあるとは。
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今日のことははやく忘れるように。明日のことは考えないように。そうすれば今晩だけはシアワセになれるカモ。
風来疎竹。風過而竹不留声。
風、疎竹に来たる。風過ぎて竹は声を留めず。
風がまばらな竹林に吹き来たった。―――風が過ぎ去ったあと、竹は風の音を留めることはない。
雁度寒潭。雁去而潭不留影。
雁、寒潭を度(わた)る。雁去りて潭は影を留めず。
雁が寒々とした淵の上を飛びすぎていく。―――雁が飛び去ったあと、淵は雁の影を留めることはない。
というわけですので、
君子事来而心始現、事去而心随無。
君子は事来たって心始めて現れ、事去りて心随いて無し。
われわれは、何事が起こったところではじめて心が出現したかのように動きはじめ、事案が終わったら、心がそれに従って無くなってしまったかのように恬淡とありたいものである。
後先を考えないコドモのような心になりたいなー。・・・ということでいいのかな。
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「菜根譚」前集83章。
いくら忘れていても、また明日は今日の続きのツラいことが始まるんですが、精神のためには忘れていた方がいいのだろう。