カッパは秋から冬にかけては尻小玉を抜く相手も泳ぎに来ないため、ヒマである。清福の中にあるといえよう。
ところで、なんと。今週はもうふらふらになるぐらい職場にいた、というのに、まだ火曜日だったとは驚くではありませんか。
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なんとか職場を出まして家に帰ってきて、
揜戸焚香、清福已具。
戸を揜(おお)いて香を焚けば、清福すでに具わる。
戸を閉めて、お香を焚きます。ああ、ここには清らかで幸福な時間があるなあ。
こんな時でも、
如無福者、定生他想。
福無き者の如きは定めて他想を生ぜん。
福徳の無いようなやつは、おそらくお香のかおりの中にいろいろと雑念を生じることであろう。
カネのこと、オンナのこと、地位やら名誉やら、勝ったやら負けたやら、いやまだまだおれだって、とか・・・。
一方、
更有福者、輔以読書。
更に福有る者は、輔(たす)くるに読書を以てす。
福徳の一段と有るやつは、この清らかな境地をさらに高めるため、読書をするのである。
おいらも読書しますよ。このまま明日が来なければ、ずっと清福境なのになあ。
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明・陳継儒「巌棲幽事」より。
明日が金曜日ぐらいならまだ耐えられるが、明日はまだ水曜日である。困ったなあ。