ずっとずっと向こうに行くとぐるっとチキュウを回ってもう一回こちらに戻ってくる?この鳥おバカさんですねー。
やっと休前日。なんとか生き抜いた・・・かに見えるが、すでに今後の平日にツラい現実がまた訪れ、絶望せざるを得ないことが明白! ぐるっと回って永遠に苦しみは続くのだ! なので心は怖気づくばかり。 ( ;∀;)
とりあえず今日は楽しそうなお話を読みます。楽しそう、なだけでほんとのほんとに楽しいか、というとどうかなあ、というレベルですが・・・。
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西晋の永嘉年間(307〜317)のことですねん。
天竺からインド人がやってきて、いくつか不思議な術を執り行って、人に見せた。
能断舌復続。
よく舌を断じてまた続く。
舌をちょん切って、また繋ぐことができた。
その人は、
将断時、先以舌吐示賓客、然後刀截、血流覆地。
まさに断ぜんとする時、まず舌を以て吐きて賓客に示し、しかる後に刀截し、血流地を覆えり。
「おー、これからワタシ、舌切りマース」
といいながら、まず舌をべろんと出して客人たちに見せ、それから小刀ですっぱりと切る。舌からは血が流れて地面が真っ赤に覆われる。
切り取った舌は
乃取置器中、伝以示人。
すなわち取りて器中に置き、伝えて以て人に示す。
すぐに取り上げて器の中に置き、見物人に順繰りに見させるのである。
器をとってこれを視るに、
舌頭半舌猶在。
舌頭、半舌在るがごとし。
舌の先の方と真ん中へんの部分がそこにあるように見えた。
ぐるりと回って、器がインド人のもとに戻ってくると、彼は
取含続之、坐有頃、坐人見舌則如故。
取りて含みてこれを続くるに、坐すること有頃にして、坐人、舌を見るにすなわち故のごとし。
舌を取り上げてこれを口の中に含み、口の中でもぐもぐと繋ごうとしているのであるが、しばらくして、口を開く。まわりのひとたちがその舌を見ると、もとどおりにつながっているのである。
わーい、真似してみようかな。
「舌だけではありマセーン」
インド人は今度は
取絹布、与人各執一頭、対剪、中断之。
絹布を取りて、人とおのおの一頭を執り、対して剪りてこれを中断す。
絹の布を取り出して来まして、「あなた、そちら側持ちナサーイ」と相手に一方を持たせて、その人の目の前で真ん中あたりで真っ二つに切り裂く。
「おお、二枚になりマシタネ」
已而取両断合。視絹布、還連続無異故体。
すでにして両断を取りて合す。絹布を視るに、また連続して故の体に異る無し。
それからこの二枚になったのを重ね合わせる。それを見せてもらうと、もうもとどおり繋がっているのである。
わーい、これなら舌以外のあちこちを切り取ってもすぐつなげますね。ようし、じゃあ試しに、まずはおち○ち○でも切ってみようかな。
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晋・干宝「捜神記」より。
ほかにも「火を吐く」とかその火で燃やしたものをもとに戻すとか、いろいろ術があるのですが、真似するやつがたくさん出るといけませんので、ここまでといたします。
インドはあまりに遠いところなので、たくさんすごい超人たちがいるんです。真似をしてはいけません。
・・・この(ガンゲースの)河に対して大洋(オーケアノス)の中に一つの島があるが、人の住む世界の東に向いた部分の果て、正に昇る朝日の下に位し、クリューセー(東の果ての陸地)と呼ばれ、エリュトラーの海のすべての場所の中で最もよい亀がいるのだ。「エリュトラー海案内記」(村川堅太郎訳)より。