←花の散るころは精霊たちもどんちゃん騒ぎ出す・・・(ちなみにこれはハニワ霊たち)。
この世の終わりかと思われる一週間に突入中。もし週末迎えられたら、どんちゃん騒ぎ的なことをしたいが・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・
そういえばそろそろ八重のサクラも散り、春も終わりですね。
春の終わりには、鎮花祭を行わねばなりません。
在春花飛散之時、疫神分散而行癘。
春、花の飛散の時に在りて、疫神分散して癘を行う。
春、花の散り飛んでいく時には、疫病の神も分散して、疫病を起こすのである。
―――ほんとうですか?
と疑ってはいけません。ほんとうです。
そこで、
為其鎮遏、始有此祭。
その鎮遏(ちんあつ)を為さんとして、始めてこの祭り有り。
その神の行いを鎮め止めるために、この「鎮花祭」が始められたのである。
お祀りするのは「大神」と「狭井」の二柱の神である。
「大神」(おほがみ)とは大和国・大三輪に坐ます神で、大国主命の和御魂(にぎみたま)という。
祭大神者、祝部請受神祇官幣帛祭之。
大神を祭るとは、祝部(はふりべ)神祇官に幣帛を請い受けてこれを祭るなり。
大神を祭るときには、祝部たちは神祇官の役所にお供え物を請求し、これを受け取ってお祭りする。
すなわち国家的行事なのである。
「狭井」(さい)とは大和国城上郡狭井に坐ます神で、
大神之麤御霊也。
大神の麤御霊(あらみたま)なり。
大神さま、すなわち大国主命の荒御魂(あらみたま)である。
此祭者、花散之時、神共散而行疫也。為止此疫祭之也。
この祭りは、花散るの時、神ともに散じて疫を行なうなり。この疫を止めんとして、これを祭るなり。
この「鎮花祭」は花が散る時、神は花びらと一緒に散らばって、疫病を起こすので、この疫病を止めるためにその神をお祭りをするのである。
疫病神は花びらに乗って飛び散るというのである。
・・・・・・・・・・・・・・・
という記述は本朝・平安期のひと惟宗直本の撰とされる「令集解」(りょうのしゅうげ)巻七上・神祇令に書いてあったんです。疫病の季節なので、楽になるために仮病を使ってもバレないカモ?
ちなみに今日は二十五年前の同僚たちとの飲み会。席上よく眠った。