百合の花われもうつむくほかはなし(玄武坊)
あまりシゴトのことで深刻にならないようにしているのですが、ホントは深刻なんです。世の中にうまく対応できないのだ。
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明の呉従先が言う、
説不尽山水好景、但付沈吟。
山水の好景を説き尽さず、ただ沈吟に付するのみ。
山や川の美しい景色をコトバで説明しつくすことはできないから、私はただ低い声で詩をつぶやいていようと思う。
当不起世態涼炎、惟有哭泣。
世態の涼炎(りょうえん)に当たり起たず、ただ哭泣あるのみ。
世の中のひとの態度の冷酷と熱狂には耐えることができないから、私はただ声をあげ涙を流して泣いていようと思う。
と。
わたしもぶつぶつ何かつぶやいたり、声をあげて泣いたりしております。
ああ。
君子之処世也、寧風霜自挟、無寧魚鳥親人。
君子の世に処するや、むしろ風霜もて自ら挟むも、むしろ魚鳥として人に親しむこと無かれ。
われらが世の中に対処していくときには、風や霜のような厳しさで自らを律するようにしよう。魚や鳥が餌をくれる人に懐くようにニンゲンになれなれしくするのは、よそうではないか。
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「小窗自紀」より。こんな感じで、だんだん世俗からフェイドアウトしようと思う・・・というのが本日の所感。