高いカネ出して新しい機材を買ったおかげで新しい画が読み込めました。上図は、非現実的ともいうほどの勢いでハングリー精神を発揮するブタの図。
現世から離れました。非現実の世界の方におります。ああ、こちらはあたたかいなあ。
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韓愈(字・退之)が言いますことには、
李太白得僊去。
李太白、僊去(せんきょ)を得たり。
「李太白は、仙人になることができたそうだぞ」
と。
酔って水面の月を取ろうとして溺れ死んだなどというのは俗伝なんだそうです。
なぜかといいますに、
元和初、有人自北海来見太白、与一道士在高山上。
元和の初め、人の北海より来たりて太白の一道士と高山上に在るを見たる有り。
元和年間(806〜820)の初めごろ、山東・北海から来たひとが、高い山の上に、李白と一人の道士がいるのを見たというのだ。
元和年間というと、李白が死んだとされる年から30年以上経っている。
その人が呆然として二人を見上げていると、李白たちはしばらく歓談していたが、やがて
道士於碧霧中、跨赤虬而去。
道士は碧霧中に、赤虬(せききゅう)に跨りて去れり。
みどりの霧の中から赤い小龍が現れ、道士はこれにまたがって出発しようとした。
太白聳身、徒歩追久、共乗之而去。
太白身を聳やかして、徒歩して追うこと久しく、ともにこれに乗じて去る。
李白の方も体を起こして歩き出し、かなりの距離追いかけた上でその龍に飛び乗って、二人してどこかに行ってしまった。
というのである。
韓退之はこの話をして、真剣に、
此亦可駭也。
これまた駭(おどろ)くべきなり。
「こりゃまた、びっくりだよなあ」
と言うのであった。
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唐・柳宗元「龍城録」巻上より。韓愈はただのアホなのでしょうか。いや、「もう現実の世界でも非現実の世界でもどっちでもいいや、毎日夢ばかり見ているのでどっちがどっちかわからなくなってきたし」という境地まで行っているのでしょう。わたしなどはまだまだ現実と非現実の違いがわかっているので、現実の方は絶対イヤだ、と考えてしまうわけですが。