マジメにやってもダメでしょう。
昨日はシゴト的につらく、飲み会でグチを言ったりしていたので遅くなりまして更新休憩させていただいた。
今日からはまたマジメに更新を続けることとしたい。
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南北朝の時代・五世紀のころ、遼東に
有一人姓陳氏。
一人、姓陳氏なるもの有り。
陳氏という一人のひとがいた。
このひとは
二十而娶妻、妻亦斉年。
二十にして妻を娶り、妻また斉(ひと)しき年なり。
二十歳で結婚したのだが、妻も同い年であった。
至四十、児女又各生孫、孫復生子、子復生孫、相承百年内、其子孫盈数百人。
四十に至りて、児女またおのおの孫を生じ、孫また子を生じ、子また孫を生じ、相承けて百年の内に、その子孫数百人に盈つ。
四十歳になったころ、息子・娘はそれぞれに孫をつくった。
この孫がまた子をつくり、この子らがまた孫をつくって、百年ほどの間に次々と生まれて、その子孫は数百人にもなっていた。
これは北周の時代であったという。「北周」は南北朝時代の最後の北朝国家で、宇文氏。557年西魏から受禅し581年隋に禅譲、五世25年。
さて―――
この一族数百人は、隋・煬帝の大業八年〜九年(612〜613)の高麗攻めの際、あるいは兵士に、あるいは運搬荷役や造船工に徴発せられ、あるいは軍に虐殺されて、
老少悉為所殺。
老少ことごとく殺すところと為れり。
老いた者も幼い者も、すべて殺し尽くされてしまった。
以上。
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唐・李冗「独異志」巻上より。
人間の世なんてこんなもんですねん。無情にして無常。マジメにやるだけムダな気も。