ニンゲンにもいろいろ悩みがあるのだね。
朝から出かけてやっと帰ってまいりました。頭痛がキツい。
ちゃてちゃて。
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今日は午前中、都内でさくらを見てまいりました。東京はもう春も半ばを過ぎて、八重の桜が盛りでございました。
梅花已落尽、 梅花すでに落ち尽くし、
柳花随風散。 柳花は風に随いて散ず。
梅の花はもう散り果てた、
柳の花がわたになって、風の吹くまま吹かれていく―――
おっと、そこのお嬢さん、どうしたんじゃ、なにゆえこの春の季節にためいきなどついていなさるのじゃ?
お嬢さんの言うことにゃ、
―――ああ、おじいさん、聞いとくれ。
歎我当春年、 歎ずらくは、我、春に当たるの年なるに、
無人相要喚。 人のあい要(もと)めて喚(よ)ぶ無きことを。
嘆かわしいのはね、あたしも娘盛りの春なのに、
どなたもあたしの名を呼んで、あたしを求めてくれないことなんです。
へー。
そうなんだ、そりゃ困ったね、わははは。
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寝ます。頭痛いんで。
宋・郭茂倩編「楽府詩集」所収「子夜四時歌・春」(作者不詳)より。そういえば今日は、岡本全勝さんをご夫婦で見かけたぞ。めでたいことがあるかも。