せっかく週末までがんばったのに、明日早朝出勤の命令が。おいらコドモなのに・・・。
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いや、そうではないのじゃ。わしは普段コドモのふりをしておりますが、実は老い先短い年寄りなのじゃ。
唐の沈千運の「古歌」(昔風のうた)という題の詩に、
北邙不種田、 北邙には田を種(う)えず、
但種松与柏。 ただ種(う)う、松と柏。
北の丘には作物なんか植えられてない。
ただ、松と柏の木が植えられているだけ。
「北邙」は北邙山で、洛陽の北にある山。
「正字通」にいう、
貴人冢多。
貴人の冢多し。
身分の高いひとの墓が多くあった。
と。以来、「北邙山」あるいは「邙山」は墓地をいう。松と柏は古来墓地に植える樹木である。
松柏未生処、 松柏のいまだ生ぜざる処、
留待市朝客。 留めて市朝の客を待つ。
松や柏を植えてないところが少しあるが、
そこはみなさんがいつでも来られるように、今しばし空けてあるのだ。
と申します。
「市朝」は「市場」(のある町中)と「朝廷」で、そこにいるのは今を盛りの富貴の方々。そのひとたちもやがてはこちらにお見えになる(みなさんから見ると「あちらへ行く」)のです。待っておりますぞ。
・・・という日も近い年寄りなんですじゃ。
その年寄りに働かせるとはのう・・・。仮病を使うか・・・。