今日は東日本震災のころ一緒に働いた仲間と中華。寒くて、かつお酒ちょっと飲んだので、血管だいぶ切れた。明日はもっと寒く、風雨も強いしところにより積雪もあるらしいですよ。天候や災害のことには、日ごろからいろいろと想定して対処を考えておかねばなりません。
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昨日のお話を記録してくれているのは南北朝時代の宋の皇族で、長沙王・劉道隣の子であった劉義慶ですが、このひとは名高い「世説新語」の編者でもあります。
ところで、このひと、かつて広陵の町で病のために寝付いていたことがあった。
午になって、
食粥次。
粥を食らうの次(とき)なり。
ベッドに起き上がって椀の粥を食おうとしたときのことだ。
忽有白虹入室、就飲其粥。
たちまち白虹の室に入り、その粥に就飲す。
突然、白い虹が、するする、と部屋の中に入ってきて、劉義慶の持つ椀の中に頭を突っ込むと、粥をすすりはじめた。
「おのれ!」
義慶、
擲器於階。
器を階に擲つ。
椀を庭に降りる階段に向けて投げつけた。
すると、白虹の頭は椀とともに庭に出ていき、次いで、ぶるぶると
遂作風雨声、振於庭戸。
遂に風雨の声を作し、庭戸に振るえり。
今度は激しい風と雨の音をさせながら、戸外の庭でに大いに震えていた。
雨・風はあらしのように部屋の中まで吹きこんできたが、
良久不見。
やや久しくして見えず。
しばらくすると雨は止み、虹の姿はもうどこにも無かった。
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ああ、おそろしい。みなさんは明日の帰宅時の大雪も想定しなければなりませんが、虹が昼間部屋に入ってきて一緒に飯食い始めたらどうするか、も常日頃から想定しておかないといけません。唐・李亢「独異志」より。