寒い寒い寒いよー。こう寒いと頭が幻覚状態になって、遠い異国の月の夜にさまよい出るのである。
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―――わたしはこのようなことを聞いたことがある。
むかし、ある聖者がコーサラの国のヒマヴァンタの地の森の中に、一人で暮らしておられたという。
聖者はその晩、月の光のもと、石上に座り心静かに思惟していたのだが、そのときふと一つの想念が心に浮かんだのであった。
作王、能得不殺、不教人殺、一向行法不行非法耶。
王と作りて、よく殺さず、人に殺さしめず、一向に法を行いて非法を行わざるを得んや。
もしもわたしが世俗の権力者となったとしたら、どうであろうか。
そうすれば、自ら誰をも殺すことなく、また、誰ひとりとして他人を殺すような事態に陥らせることもなく、ひたすらにあるべき政治を行うて、あってはならない政治は行わない・・・そういう社会を築けるのではないだろうか。
聖者がそのような想念を抱いた、そのとき・・・
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さあ、何が起こるのでしょうか。明日も「おもて」があるので今日はここまでとさせていただきます。そして凍えながら寝ます。ちなみに今日はかなりえらいひとと忘年会。美味いスシ食った。
ちなみに上記の引用は南朝宋・求那跋陀羅訳「雑阿含経」巻三十九より。