宿題はできているのか?
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南朝の宋の時代、䔥思話という貴族の家では、銅製の升を使用していた。領民たちからの年貢をこの升で量ったのである。
このマスは普段、
覆在薬厨下。
覆して薬厨の下に在り。
くすりを煮る小屋の軒下に伏せて置かれていた。
ところが、ある日
忽於其下得二死雀。
忽ちその下に二死雀を得たり。
どういうわけか、その下に二羽の死んだスズメが落ちていたのである。
䔥思話はそれを見て、
歎曰、升覆雀殯、其不祥乎。
歎じて曰く、升、雀の殯を覆う、それ不祥ならんか。
歎いて言うには、
「マスがスズメの死骸を覆っていたのだ。これは不吉であるぞ」
なんで不吉なのかよくわかりませんでしたが、䔥思話は、
既而被繋。
既にして繋(つな)がる。
しばらくすると、捕らえられ、罪に問われた。
そうである。
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「太平廣記」巻三百六十より。もと「宋書」に出る話であるという。
スズメはともかくセミの死骸はすごい数が歩道や車道やそこらへんやらに落ちていますね。季節はもう変わったのだ。ものみな滅びゆく秋が来たのだ。
ちなみに今日は某所で花火300発を観た。これが今年最後の花火であろう。
遠き闇終(つひ)の花火と知らで待つ 野澤節子