暑いにょ。融けてきました。・・・と、まずは天候の話からはじめますのがオトナのやり方だそうですね。
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士大夫四殺。
士大夫に四の「殺」あり。
高尚処士と号した宋の道士・劉皋のことばである。
「四殺」とは何ぞや。
士大夫以嗜欲殺身、以財利殺子孫、以政事殺人、以学術殺天下後世。
士大夫は、嗜欲を以て身を殺し、財利を以て子孫を殺し、政事を以て人を殺し、学術を以て天下後世を殺す。
文字を解し政治に関与する階級である士大夫層の人間(特にオトコ)は、
1 比較的恵まれた境遇にあることから、食欲や性欲などを思うままに満たすことができ、そのことによって自分を「殺す」(体をむしばみ、早死にしてしまう)。
2 生産手段を保有する階級であることから、財産や利益をむさぼることができ、それを貯め込むことによって子孫を「殺す」(怠惰なダメ人間にしてしまう)。
3 科挙試験を通じた任官によって行政を独占的につかさどることから、意図すると意図しないとに関わらず、政治を誤まることによって、人民を「殺す」(悪政によって苦しめ、滅ぼしてしまう)。
4 学術・文学の分野でも独占的な地位にあることから、その学説の誤まりによって、世の中全体、引いては後の時代の人までも「殺す」(誤まった学説を信じさせてしまう)。
のだそうで、これを「四殺」というた。
おそろしいことでございますね。
それにしても、わたくし(←肝冷斎にあらず、能改斎なり)思うに、このような言葉は、世俗に染まったおっさんに言えることではございません。
非神仙中人不能発此言也。
神仙中の人にあらざればこの言を発するあたわざらん。
神仙界に暮らすような方でなければ、こんな言葉を発することはできますまい。
劉皋の思想・生活の高尚であったことが想像できるではありませんか。
これに対し、
士大夫乃思僥倖一日而為仙。豈理也哉。
士大夫すなわち僥倖により一日にして仙たるを思う。あに理ならんや。
士大夫層のみなさまは、なんかうまいことが起こって、あっという間に仙人になれるのではないか、と夢見ていたりする。どういう理屈なのであろうか。
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宋・呉曾(字・虎臣、臨川の人なりという)の「能改斎漫録」巻十八より。
ところで、わたくし肝冷斎は、主食はカスミですが、ほかのものも食ってしまうのです。それもかなり大量に。今日は昼・牛丼、晩・衣笠丼、暑いからアイスも食った炭酸飲料も飲んだ。おまけにチーカマも食った。足痛い。ほかの「三殺」はどうやら免れているわたくしですが、「嗜欲身を殺す」の名人としては後世に評価されてしかるべきであろうにょ。