毎日毎日楽しいなー。
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昨日の続き。おいらたち牛飼い童のことを歌ったうた。
垂楊交美蔭、 垂楊は美蔭を交え、
翳翳没天光。 翳翳(えいえい)と天光を没す。
土手の上の枝垂れ柳はすてきな葉陰を作って、
おてんとさまの光をさえぎってくれている。
牽牛休其下、 牛を牽いてその下に休めば、
箬笠受風涼。 箬笠(じゃくりゅう)は風を受けて涼し。
「箬」(じゃく)は「たけのこの皮」あるいは「笹の葉」のこと。
おいらが牛を牽いてその葉陰で休むと、
竹の皮で作った笠は風に吹かれて涼しいのである。
老牸飽昏昏、 老牸(ろうし)は飽きて昏昏とし、
小犢不離傍。 小犢(しょうとく)はかたわらを離れず。
「牸」(シ)は「牝牛」、「犢」(トク)は「子牛」のこと。
おふくろ牛はやることもなくて眠っており、
こどもの牛はそのまわりから離れようとしない。
洒水牧泥土、 水を洒(そそ)いで泥土を牧し、
折楊拂蚊虻。 楊を追って蚊虻を拂う。
水を注いで、牛たちについた泥を落としてやる。
折り取った柳の枝で、蚊やアブを追い払ってやる。
偃臥枕溪石、 偃臥して溪石を枕せば、
唯与牛相忘。 ただ牛とともにあい忘るるのみ。
やがておいらも寝転んで、谷川の石を枕にしていると、
ただ牛たちといっしょに現実世界のことなど忘れてしまうばかりなのだ。
・・・・(むにゃむにゃ・・・)・・・・
一夢驚遠鐘、 一夢、遠鐘に驚けば、
山山尽夕陽。 山々ことごとく夕陽なり。
ちょっと寝てました。遠いお寺で鐘が鳴っているので、目が覚めた。
うひゃあ、山々はもうすべて夕日に染まっていますよー。
「あーあ、また現実世界に戻って来ちゃったよ」
と、おいらは
悠然牛背上、 悠然として牛背の上に、
帰路笛声長。 帰路 笛声長かりき。
ゆったりと牛の背中に上りまして、村に帰る。
道が長いので、おいらは暇つぶしに笛を吹きながら帰ります。
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藪孤山「牧牛詞」でございまちた(「孤山先生遺稿」所収)。
おいらはコドモ。シアワセでちゅ。明日も明後日も、永遠にずっと幸せなのでちょう。まさかこの間までのようにオトナで会社に行ってるような長い夢を、また見たりしないよねー。
世の中のものは何でも我慢できる。
だが、幸福な日の連続だけは我慢できない。 (ゲーテ「格言的詩集」(1814)より。(高橋健二訳))
なんてこと、おいらはありませんので、ずっとずっとシアワセでいたい・・・