今日もお客さん。酔ってキモチいい。が、頭痛い。
・・・・・・・・・・・・・・・・
沖縄には神事のために古風の「かみさけ」(米を乙女が噛んで吐き出したものを発酵させた酒)が近くまで遺っていたのは周知のとおりであるが、蒸留酒である焼酎につきましては、
其濫觴、洪武初。
その濫觴は洪武の初めなり。
そのはじまりは明の洪武年間の初期である。
といいますから1370年ごろのことであるという。
米粟稗麥を以、制作之、月余にして成る、泡盛と云う。。、
コメ・アワ・ヒエ・ムギを原料としてこれを作る。一か月余りで完成し、アワモリと呼ぶ。
此国之名酒也。
これ、国の名酒なり。
これぞ、わったー沖縄の名産の酒である。
入壺蔵貯之、年数を経て、愈気味香。
壺に入れて蔵してこれを貯うるに、年数を経て、いよいよ気味香ばし。
ツボに入れてしまいこんで貯える。何年も年数を経るとどんどん味わい・香がよくなるのである。
ふがふが。
今日も酔ってしまいました。
薄めにすると口当たりがいいので、おいらのような下戸でも少しは舐めてしまう。
上古無酒時者、中華も、以水行礼とあれば、当国も然ならん。
むかしむかしお酒というものが発明される前には、文明国・中華においても、(酒でなく)水を使って祭祀を行ったということであるから、我が沖縄でもそうだったであろう。
その名残として、神前に供える酒は
加水七十斤酒
というのを用いるのである。
「加水七十斤酒」というのは、三の酒に水を七加えて十にする、要するに三・七で割ったお酒ということです。
・・・・・・・・・・・・・・
「琉球国由来記」巻三より。楽しい漢文混じり文です。
これが焼酎を割るという風習につながるのかな。沖縄ちゅはアワモリを薄めずに生で飲む、と聞いてきたけど、そんな人はもう見かけませんよ。