今日のお東京は寒かったです。今日はあちこちさまよっていたが、世間様から見れば「無用」のことばかりなのであろう。
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渉猟雖曰無用、猶勝于不通古今。
渉猟は無用と曰うといえども、なお古今に通ぜざるには勝る。
いろんな書物を漁って要らんことを調べているのは無用のことと言われるだろうが、むかしのことも今のことも何も知らないよりはマシである。
と申します。無用のことでもいいことなのである。
さて、
清高固然可嘉、莫流于不識時務。
清高はもとより嘉みすべきも、時務を識らざるに流るることなかれ。
世間様から一定の距離をおいて高尚に生きるのは当然すばらしいことだが、現代の問題について知らないというところまで行ってしまってはいけない。
のだそうでございます。
張竹坡、附け加えて曰く、
不合時宜、則可、不達時務、奚其可。
時宜に合わざるはすなわち可、時務に達せざるは奚（なん）ぞそれ可ならんや。
現代の風潮に合わずに逼塞しているのはよろしい。しかし、現代の問題に対処することができないのはよろしくない。
のだそうです・・・が、時務に達するのは泥縄で造られたわたしどもにはムリですよ。
以上、清・張潮「幽夢影」より（第１３４則）。
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蛇足ながら、今日はお茶の水クリスチャン・センターにて「横田めぐみ写真展」を観る。今日は日比谷で国民大会があったはずだが、そちらには所用でいけなんだ。