後悔しています。とんかつ屋で、年甲斐も無くごはん・とんじる・きゃべつをお代わりしてしまったのだ。はちきれそう。
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さて、帝堯の時代、
ずどどど〜ん。・・・・・・・・・
金星之精、墜於終南圭峰之西。
金星の精、終南・圭峰の西に墜つ。
金星の精「太白郎君」は、終南山中の圭峰の西に落ちた。
太白は美しかった。白い肌に紫の髪。男だか女だかわからんかっこうをしていつも水面に映った自分の姿を見てにやにやしているような変なひとでしたが、地上に落ちてから、鳥に優しい歌を教え、花に美しく微笑む術を伝え、あるいは蝶に華やかな翅を、蜘蛛にのびやかな肢を与えて、世界を美で飾ろうとした。
しかしやがてニンゲンが殖えはじめ、毛皮だけをまとってひげもじゃらで獣たちと闘いだすのを見ると、美しいくちびるの端を皮肉っぽく歪めて、
「おほほほ・・・、わらわの美意識が通用するにはまだまだ何十世紀もかかりそうじゃのう」
と嗤うと、
ぼわ〜ん
化為白石。状如美玉、時有紫気覆之。
化して白石と為る。状は美玉の如く、時に紫気のこれを覆う有り。
純白のきらめく石に変じてしまった。その石、玉のようにぴかぴか。時おり紫のけむりのような気体がこの石を覆うことがあった。
さてさて。
時は過ぎ、玄宗皇帝と楊貴妃の時代となりました。
天宝年間(742〜755)のある日、貴妃は皇帝に、
―――長安市中に美しいお廟を建てませんか? そしてお祀りするの、貴方のように素敵なおのこ神の像を。
玄宗皇帝、「ははは」と爽やかに笑いて、
―――そのかたわらに、貴妃よ、きみのように光り輝くひめ神の像を並べてよいか?
そして二人、宮殿のきざはしで見つめ合い、いだきあい、口づけあい、睦みおうた。
睦み合うて疲れ眠った二人の夢枕に、神のように美しい精霊のごときものが現れて、告げて曰く、
「お二人の希望をかなえてあげましょう。
太白北谷中有玉石。可取而琢之。
太白の北谷中に玉石有り。取りてこれを琢すべし。
太白山の北側の谷の中に、玉のような石があります。それを磨いてごらんなさいな」
皇帝は夢うつつに問うた。
「されば、みしるしを・・・」
神、こたえていう、
紫気見処、是也。
紫気の見ゆるところ、これなり。
「そうですね。紫色の煙がたなびいているところ・・・、そこを掘ってみて」
翌朝、皇帝は信頼する美しい宦官長と副宦官長に夢のことを話し、太白山に赴くように命じたのだ。
「行ってまいりましょう、わがきみよ」
「必ずその玉石を手に入れてまいります、おきさきさま」
二人の美しい宦官は白い肌に玉のような汗をにじませながら、太白山の奥深くに入り、十日ほども玉石を探したが見つからない。
「あ」
―――岩で足を傷つけてしまったわ。つらい。
―――しっかりして、宦官長さま。わたしが、わたしが傷つけばよかったのに・・・。
―――副宦官長、泣かないで、美しいみかどとおきさきさまのためですもん、がんばらなくちゃ。
―――ああ、わかってくれたのね、宦官長・・・。
と、そこへ、二人のきこりが現れた。
宦官長、きこりどもに玉石について問うと、きこり曰く、
旬日来常有紫気、連日不散。
旬日来、常に紫気有りて、連日散ぜず。
「そういえば、この十日ほど、ある谷に毎日紫のけむりのような気体がたなびいて、はれることが無いのですだ」
「んまあ」
「ほんとかしら?」
果於其下掘獲玉石。
果たしてその下において玉石を掘り獲たり。
その場所を掘ると、果たして、玉のようにぴかぴかの大きな石を掘り出すことができた。
皇帝は、この玉石を磨いて、まずは夢に現れた美しい神の像を作らせた。
この男とも女とも知られぬ美しい神の名は
為玄元、高二尺許。
玄元と為し、高さ二尺許りとす。
「玄元さま」(謎の根源存在さま)と名付け、その像の高さは二尺(60〜70センチ)ほど。
あるいは太白山より彫り出されたので、「太白さま」とも呼ばれた。
玉石からはさらに
又為二真人、二侍童。高六尺已来。
また二真人、二侍童を為す。高さ六尺已来なり。
このほか、二人の神仙(仙人と仙女)と、それぞれに仕える童子の像を作った。これらの群像の高さは六尺ぐらい。
真人は皇帝と貴妃を、二人の侍童は宦官長と副宦官長をモデルにしたのだということだ。
さらに時の宰相たちの像まで彫り出すことができたという。
これらの神像は長安・大ィ里に建立された玄元廟に飾られ、春と秋の祭りには皇帝・貴妃の御成りを迎え、長安市中の善男善女の奉献する香花のかおりが絶えなかったというが、安禄山の乱の時に炎上した。
焼け跡には玉石のかけらさえ残っていなかったという。
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太白おねえさまは、けがらわしい地上がいやになって天上に御帰りなったのね。「録異記」巻七「異石」より。
食べ過ぎで、腹がまだ苦しい。はあはあ。う、ううううう・・・・
ぱあーん!
ついに破裂して、中から腸とか肝臓とかにゅるにゅる出てきたところ。全部とっちゃえばすっきりできるかも。