週末。しかし、考えるのは日曜日の夜・月曜日の朝におののいているであろう自分の姿ばかり。マズい。マズいですぞ。うちゅだ。
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近世琉球のことにございます。
木々に隠れるようにお寺があった。その前を、蓑笠かぶったじじいが通りかかる。
蓑翁負鋤、而過其門。
蓑翁鋤を負いてその門を過(よ)ぎる。
蓑笠じじいはスキを背負って、寺の門前を通り過ぎたのである。
寺に僧がおりました。僧は蓑笠じじいを見かけて、慈悲深くおっしゃったのじゃ。
老人負鋤不亦重乎。
老人にして鋤を負う、また重からざるや。
「これ、おじじ、年をとってから鋤を担いで農作業じゃ。重く感じることでござろうなあ。ほほほ」
じじい、それを聞いて、何を思うたか、にやりと笑いましたのじゃ。
そして、僧に答えて曰く
吾所負者鋤也、豈謂之重。
吾の負うところは鋤なり、あにこれを重しと謂わんや。
「わしが背負っているのはたかが鋤一本じゃ。これを重い、なんて言っておられようか。
あなたさまが背負っているものに比べれば、軽い、軽い」
「ほう。わしが背負っているもの?そんなに重そうにみえますかな? (このじじい、衆生済度の使命の重さを解しているのかな?)」
「いやいやそんな立派なものではござらぬて。
僧所負者物也、其重無窮。
僧の負うところは物なり、その重きこと窮まり無からん。
貴僧の背負っておられるのは、財産ですからなあ。その重さ、きわまることがございますまい。
なにしろ、貴僧はどれだけ背負ってもまだまだ足りない、もっと背負おうとなさるのですからなあ。
何不捨物而負鋤。
何ぞ物を捨てて鋤を負わざる。
どうしてそんなものを棄てて、わしのように鋤一本を背負うことにしませんのかな?」
僧不能応。
僧、応うるあたわず。
僧は答えることができなかった。
「ひっひっひっひっひー」
がじゅまるの葉影に隠れて行くくそじじいの嘲笑が聞こえるようではございませぬか。
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蔡温「蓑翁片言」より。きらわれますよ、このじじい。なにしろホントのことを言ってしまうんですからね。ただし、今回は蓑翁の言うことに賛成じゃ。
ところで、さきほどハワイ方面で大きな地震でちゅ。沖縄に津波くるらしいよー。コワくてコドモのココロになってちまいまちた〜。(>_<) 到達予定2330〜。