落葉は豊かな土壌をもたらし、また寒いのに防寒具も入手しようとしないやる気無しドウブツたちの住居となる。
今日も寒かった。
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寒かったのですが、昼間から会社にも行かずに乞食(こつじき)しておりました。
終日望烟村、 終日、烟村を望み、
輾転乞食之。 輾転として乞食せり。
一日中、かすみの向こうの村を目指して、
あちらへこちらへとメシを乞うて歩いた。
昼間も寒かったんですが、やがて、
日落山路遠、 日落ちて山路遠く、
烈風欲断髭。 烈風、髭を断たんとす。
日が落ちて、それでもまだ山道は遠く、
激しい風があごひげまで断ち切ろうとするように吹きつけてきた。
衲衣破如烟、 衲衣(のうえ)は破れて烟の如く、
木鉢古更奇。 木鉢は古くしてさらに奇なり。
身にまとった僧衣は煙みたいにぼろぼろに破れ、
捧げた木の鉢は古くなって、一段と変な形になってきました。
寒いし、腹も減ってきました。もうイヤだ―――
とは、実は思わないんです。
未厭饑寒苦、 いまだ厭わず、饑寒の苦、
古来多若斯。 古来多くはかくのごとし。
このような飢えと寒さの苦しみを避けようと思わない、
むかしから、道を求めたひとびとは、みなこのように生きていたのだから。
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大愚良寛「終日望烟村」。なんと勇気づけられるコトバではありませんか。よし、明日も職場に行かずにがんばろうかな。