夏休みも終わり、お屋形さまから新しい任務を命令される忍者たち。
ああもう八月終わり。明日からは「夏休み気分」(「夏休み」ではなく「気分」なのに・・・)を棄てて、血走った眼で生きなければならない。
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白雲徘徊、終日不去。巌泉一支、潺湲斎中。
白雲徘徊して終日去らず。巌泉の一支、斎中に潺湲たり。
白い雲はうろうろとして一日中、空のどこかにいる。岩をほとばしる泉のひとすじの流れが、わしの書斎の方にさらさらと流れてくる。
「潺湲」(せんかん)は、小さな流れがゆっくり流れるオノマトペ。和語の「さらさら」です。
春之昼、秋之夕、既清且幽、大得隠者之楽。
春の昼、秋の夕べ、既に清にしてかつ幽、大いに隠者の楽しみを得たり。
春の日中。秋の夕方。まことに清々しく、そして静かであり、われら隠者にとって大いに楽しいひとときである。
ほんとに、
唯恐一日移去。
ただ恐る、一日の移り去らんことを。
一日が過ぎ去っていくのがイヤになるばかりだ。
しかし夏休み気分も終わるのである。
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明・陸紹珩編「酔古堂剣掃」より。おいらも隠者のころは楽しかったなあ。今は毎日、この一日が速く過ぎ去ってくれ、と祈ることが多い。