「どれだけ根性を入れなおしてもおまえには入らんおー」「ぶー」
浪華で夢を結んでいるうちに、もう明日はジゴクの平日。ただの平日ではないんでちゅ。コドモなのにかなりツラい仕事があ!
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おいらのHPは「漢字ばかりで難しすぎまちゅね」とコドモ仲間では評判が悪いんでちゅな。
むかしむかしの天明五年(1785)ごろ、寝惚先生に、ある若党が、
「コドモでもわかる漢詩を書いてくれ」
と扇を差し出したので、先生その扇に
金時季武渡辺綱
碓氷定光事頼光
更有保昌独武者
一人不譲四天王
と書いてやったということです。
わーい、これならコドモでもわかりまちゅねー。
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寝惚先生は蜀山人・大田南畝の狂詩作者としての名前です。
このコドモでもわかる詩はみなさんわかったと思いますが、
金時(きんとき)・季武(すえたけ)・渡辺の綱、
碓氷定光(うすいさだみつ)は頼光(らいこう)に事(つか)う。
更に有り、保昌(やすまさ)、独り武者なり
一人にして譲らず、四天王。
と訓みます。
坂田金時と平季武と渡辺綱と
碓氷定光とは源頼光に仕えた「頼光四天王」である。
さらに頼光の配下には藤原保昌がいて、こいつは四天王に入ないので、
一人だけで四天王と同等だ。
ちゃんと「綱」「光」「王」と韻を踏んでいるのですばらしい。
ちなみに坂田金時は「金太郎」のことですが、そんなやついたのかどうか疑わしい。平季武は今昔物語によれば妖怪・産女にどんどん重くなる赤ん坊を背負わされたが、その子を背負ったまま平気で川を渡り、産女を反省させたそうです。渡辺の綱は羅生門の鬼退治で名高い。碓氷定光は金太郎を発見したひとだそうです。藤原保昌は笛を吹いて大盗・袴垂を改心させたひとです。コドモでも知ってますよねー。