肝冷斎観タマ記19−28(9月1・2日〜30日) 表紙へ戻る 観タマ記19−27に戻る
↑すごく画像小さくしてみたです。宮島・弥山より四国方面を望む。
←これは江田島方面を望む。
平成19年 9月 1日(土) 表紙へ
1500(1445到着)〜1902
セントラル・リーグ公式戦 広島東洋カープ対中日ドラゴンズ戦
中日 110 032 000 7
広島東洋 300 001 28X 14
主審:不明 一塁:不明 二塁:不明、三塁:不明
リアルネ申の2000本安打観に行った。3万人入るとやっぱりすごい迫力あった。ネ申もヒーローインタビューでおっしゃっておられたが、「こんな試合観たことあんまり無い」試合で、八回裏のネ申の打席(ネ申は七回裏、併殺打でチェンジになったから、一巡しないと回らない)まで回そうという粘りといいますか執念は素晴らしかったです。細かいことはあちこちで報道されたと思うので特に書かない(え?報道を観てない?・・・というようなひとがここを見ているはずはないのです)が、小生、六月に買った三塁側内野指定だった。
隣はドラファソのおっさん二人(シゴトでこちらに長期逗留か)は、七回裏終了時点で
「いや、オモシロい試合だぎゃ。明日また来るなも。前田(←ネ申をニンゲンの名前で呼んでおりました)のヒットぐらい見てやるでよ」
とエラそうになっていましたが、八回裏終わったときには無言になっていて、なんとなく申し訳なかった。
ドラも大事なときなのに申し訳ないことしたです。
試合終了後、ネ申は「2」「0」「0」「0」の四つの台を組み合わせたお立ち台に上ったのですが、このお立ち台を準備した業者のひとたちは四人いて、みなかなり年配の方で、しかも社長さんっぽいひとがせっかちなのでチームワームが悪く、よろよろしながら並べ、終わった後、よろよろしながら片付けていました。誰も書かないであろうことなので、特に書いておくです。
○今日のコントロール
五回裏、二死三塁2−3から新井が見送った球、ボール判定にタニシゲが主審に何か言った。主審が何か言ったら、妙に納得したような雰囲気であった。想像するに、
「え?これがボールですか? @コースですか?A高さですか?それとも次がネ申だから、B盛り上げるためですか?」
「B」
「なるほど」
ではなかったか。
八回裏の二死二三塁から新井が選んだフォアボールのときには、もう文句も言わず、その後の前田の打席では久本が二球ボールを続けると、
「もうどこでもいいよ。ただしストライクな」
と言うかのように両手を広げたタニシゲ(←二点差で、四球なら押し出しで三点差になるのだから当然ですが)、その玉をネ申がヒットしました。やっぱりタニシゲは空気読解力は高いなあ、と思った。
←ネ申をみにきたひとたち。
←これは試合終了時点
平成19年 9月 2日(日) 表紙へ
1500(1520到着)〜1824
セントラル・リーグ公式戦 広島東洋カープ対中日ドラゴンズ戦
中日 000 020 000 2
広島東洋 103 000 20X 6
主審:不明 一塁:不明 二塁:不明、三塁:不明
今日はネ申の快挙に気をよくして、宮島・弥山の山頂まで行ってきたのです。
おかげでちょっと遅刻した。
試合は、一回裏ネ申タイムリー、三回裏ネ申3ラン、と昨日の祝祭気分が続いているかのような流れで、カープ先発大竹もぶんぶん飛ばしていたのです。
しかし、五回表一死から、李右前打、ここまでは普通のやきう。続く遊ゴロを梵が唖然とするような失策(ボールから目を離すのが早すぎたのですな)で一死一二塁、ここから大竹がワイルドピッチで二三塁、タニシゲの二ゴロで一点とって、なお二死三塁、ただし、打者は投手の中田。
ここで、またワイルドピッチで三塁ランナーホームイン。というのを見て、一気に現実に引き戻された。
大竹投手は六回表二者連続三振のあと、三者連続四球も圧巻だった(ここで降板。あとはリリーフ投手がしのいだ)。
ドラ中田も四球が多く、七回裏の梵のソロの後も四球で降板した。このあと、ネ申がもう一打点稼いでまたヒロインに出てきた。
ドラには申し訳ないことをしたのですが、しかしドラも2安打ではしようがないとしか言いようがない。
←祭りの翌日。客おらへん。
平成19年 9月 5日(水) 表紙へ
1800(1805到着)〜2113 ヤフードーム
パシフィック・リーグ公式戦 福岡ソフトバンクホークス対東北楽天ゴールデンイーグルス戦
東北楽天 010 000 000 1
福岡ソフトバンク 010 120 01X 5
主審:丹波 一塁:山村 二塁:林、三塁:山本
外はたいへんムシムシした暑さだったのですが、ドームの中は快適です。
今日は和田・岩隈の(「ガラスの」あるいは「過去の」)エース対決で、何十年か経って場末の酒場で、「わしは和田と岩隈のあの対決を見たのじゃ・・・あれはムシムシと暑い日じゃった・・・」と、独白できるような、すごい投手戦・・・を期待したのです。一回の表裏はそんな感じだったのですが、二回表に和田がパスボールがらみで失点、裏には岩隈が松中二塁打から失点、さらに岩隈はずるずると失点を重ねて五回途中で降板した。がっかりした。
松中がよくなってきている感じした。さすがは野村・楽天、七回に臀部にデッドボールお見舞いしていたです。
なお、先日、北海道ハムに失点した馬原、今日は四点差で出てきて、フェルナンデスにヒット打たれた!鉄平に与四球! 後続を絶って失点はなし。
平成19年 9月 6日(木) 表紙へ
1800(1925到着)〜2206 ヤフードーム
パシフィック・リーグ公式戦 福岡ソフトバンクホークス対東北楽天ゴールデンイーグルス戦
東北楽天 100 230 000 6
福岡ソフトバンク 210 000 50X 8
主審:山本 一塁:佐藤 二塁:山村、三塁:林
久しぶりで楽天らしい試合、というか、悲しくなる試合を見た。
五回表、山崎が41号3ランを打ったときは、時代は変わりつつあるのか、と思ったが、その後の一死満塁で得点できず、六回は二死一二塁、七回は三安打しながら盗塁失などあっていずれも無得点でたらたらしているうちに、七回裏、まーやん(田中投手の愛称)というか「楽天守備陣」がついに捕まった。その前の回は高須のびっくりするようなファインプレーに救われていたのですが、この回は一死から四球と安打で一三塁になり、続く多村の4球目に一走川崎が盗塁、次の5球目で多村は三振するのですが、ワンバウンドの球を捕手・嶋押さえきれず、玉は大きくバックネット方向に転がってワイルドピッチで振り逃げ成立。ここで投手有銘に交代、松中のどんづまりの左前打で一点差、そして大村の一ゴロで三走多村ホームイン(嶋がブロックできず)で同点、さらに一塁への送球がそれて大村も生きた。さらにワイルドピッチをはさみまして代打・井手の二塁打で決勝点入った。おしまい。
平成19年 9月 7日(金) 表紙へ
1800(1858到着)〜2133 ヤフードーム
パシフィック・リーグ公式戦 福岡ソフトバンクホークス対オリックスバファローズ戦
オリックス 000 201 000 3
福岡ソフトバンク 000 000 70X 7
主審:林 一塁:丹波 二塁:佐藤、三塁:山村
ああ、なんかイヤになってくる。
七回一死まで、オリックそ岸田が零封していたのですが、一死から投手強襲・センター前コースヒット・左前テキサスヒットと三連打で、傷口が広がらないうちに、ということでしょうが、菊地原に代えたのですが、辻三塁内野安打、本多右前打、川崎中越え三塁打で一気に逆転され、さらに大久保も二点献上し、馬原も出てこずに終わった。菊地原は外見だけでなく勝負にも敗れたのです。あわれ。定職にいつまで就いていられるか。
ところで、今日NPBのポスター(マスコットが写っているやつ)を何気なく見ていたら、北海道ハムは、あのクマだけでなく、小熊のキャラも作ったのですね。すごいショックを受けました。
これがどういうことであるからショックを受けるのか。
というに、これで、1チームに対して一体しかいないマスコットキャラは、カープのスラィリーだけになったのです(強いていえば、湘南シーレックスのレックがいるが)。
ひとりぼっち。雑種のひとりぼっち。
辺境でただひとり、もくもくと働くスラィリー。どこからも当たらぬフットライト。孤独なワーキングプア。
おいらも定職を失ったら、そうなるのだ。定職を失えば、やきうさえ観られなくなるのだ。
スラィリーは好きなのですが(ちゃんと見たことあるひとはみんなスキになると思うのですが)、どうしてマジメにやっているモノが負け組と呼ばれて不幸になっていくのか、この国、あるいはこの世のことはよくわからん。明日になったらわかるかも知れませんので寝ます。
平成19年 9月 8日(土) 表紙へ
1500(1451到着)〜1821
セントラル・リーグ公式戦 広島東洋カープ対横浜ベイスターズ戦
横浜 010 000 000 1
広島東洋 000 030 10X 4
主審:不明 一塁:不明 二塁:不明、三塁:不明
今日は朝からヤフーでウエスタンを二時間ぐらい見てから行こうか、と思ったのですが、寝過ごした。
しかたないのでヤフーは諦めて、行ってきました。栗原・尾形乙。ベイスもとうとう上を狙う粘りが切れたのでしょう、連勝した。よくやった。
日帰りで新幹線乗って無駄遣いしてほんとにおまえはバカバカ、と思うでしょうけど、おいらもこんな生活がいつまでも続くはずないよ、と思うのですが、この三連戦で配られる「前田2000本安打達成ポスター」欲しかったので行かねばならなかったのです。ネ申がみんなと一緒に写っているです。ほんとにうれしそうに笑っているです。ぶっ飛んで躁状態のネ申は見たことあるけど、こんなさわやかなネ申の笑顔はじめて見た。ほんとに。
ネ申はヨメさんのことを「かあさん」と呼んでいることがこのたびわかったです。かっこいい。その「かあさん」が「あんなすがすがしい顔はじめてみた」と言っていた(報道による)のですがまさに「すがすがしい」というコトバが一番ふさわしいです。
さて、今日は世間的には休日だから、スパイにちくられたときに「いや、妄想で行っただけで、実際は職場にいたんですよ、プップクプー」と言わなくていいはずですので、球場の写真もアップしておくです。
秋の15時からのゲームですから、試合中、グランドに照明塔やスタンドの長い影が落ちる。
←試合開始ごろ
←七回裏ごろ
←秋の空だなあ。
ああ。
古老曰く、「これは・・・まるで日本シリーズのようじゃな・・・」
おいら曰く、「おじじ、日本シリーズ、とは、またなんとはるかなコトバか」
もうこの球場で日本シリーズが闘われることは、ほぼ無いのでしょう。長く長く中央の華麗なる方々たちから、「おまえたちはダメだダメだダメだダメだ・・・」と言われ続けてきたので、夢を見ることも無くなった。Aらいも出て行きたい、と言ったとか言わなかったとか、まことしやかに聞こえてくる。Aらいについては「どこもとらない」から安心しているのです。しかしAらいの今日の三振は全部バットを止めてスイングをとられた三振。まるで弟(中日)みたい。もしかして、弟が出てて、兄はどこかで戦略練ってたりするかも知れん。もしかしたらスラィリーの中に入って、スタンドのひとりひとりの動きを観察して、黒田派と前田派に分類しているのかも知れん。すべてのことが疑心暗鬼なり。(話かわりますが、観たま記についても「ためになる」「感動した」「肝冷斎さま、すてき」などの応援するです。いろいろお達しもあるので誰も読んでないなら止める)
平成19年 9月 9日(日) 表紙へ
1230(1205到着)〜1550
ウエスタン・リーグ公式戦 福岡ソフトバンクホークス対広島東洋カープ戦
広島東洋 010 003 101 6
福岡ソフトバンク 000 001 000 1
主審:山本 一塁:吉本 三塁:坂井
暑かった。でも、じりじりした日差しの下で、地方球場でファームの試合観る。たいへんな喜びあるです。広島・緒方の守備観たら、ほかの選手がなんでファームにいるか、わかる。差がありすぎ。
←
←一塁側からも撮ってみた。
このあと篠山城(久留米城)行った。毛利秀包を祭る小早川神社(小さな祠ですが)見た。秀包は切支丹だったので、神社の扉にはアンドリウス十字の文様あった。写真撮ったけどあんまり余裕無いのでアップせず。
平成19年 9月14日(金) 表紙へ
1801(1820到着)〜2243 東京ドーム球場
セントラル・リーグ公式戦 読売ジャイアンツ対広島東洋カープ戦
広島東洋 302 012 000 000 8
読売 000 030 005 001x 9
主審:佐々木 一塁:井野 二塁:西本 三塁:木内
数時間前に終わった試合ですが、もう忘れかけてきた。それほど「忘れたい」という思いが強いのです。永川ほんとうにほんとうに許せないです。すべてをぶちこわして何のつもりなのか。わたしは広島ファソはやめたわけですが、東京ドムで観るとやはり自己を投影してカープに激しく思い入れするわけです。永川さえいなければ、優しく、安らかな人間性を保った平均的ニンゲンとして今ごろいたでしょうに、永川のせいで、もうイヤ。自分なんかいないほうがいいのだ。復讐しようにもそんなことできる能力値がないのだ。いやだ、いやだ、いやだ・・・
という状態になってしまったのです。ほんとうに永川が憎い。
一応、九回裏、三点差段階での一死一三塁の2−0からの小笠笑のスイング、三塁塁審木内がノースイングと判定したやつは、ベースを超えるぐらい回った明確なスイングだということは言っておくです(結果的にはその後小笠笑四球で、このランナーが同点走者となった)。木内塁審はそのほかにも変なことして「ゲーム・コントロール」をしていたが、しかし、3点差に縮めた六回表に、アゼンとするようなミス(バント処理のミスやワイルドピッチなど)で決定的な2失点をしていた気の抜けたジャイが、一つや二つの「ジャッジ」で勝てるような流れではなかった。とにかく永川が情けないということで、言い方を変えろといわれれば、広島東洋のピッチングスタッフのポジショニング・ミス、すなわち「勝てる試合で永川出すな」の一言である。
これでもうフェルナンデスともお別れなのでしょうか。
・・・と、わたくしの分身的存在である友人FKから報告もらったので、そのまま載せてみました。
FKも一生懸命になりすぎだよな、と思うです。攻撃面でも投手のメンツ的にも昨年よりよくなっているカープが、昨年よりも酷く見える(数字的にも、なにより印象的に)のは、永川がゲーム・クローズにたいへんひどい失敗を繰り返しているから、とわたしも思っているのですが、ベイルさま帰国したのにクローザーやれる戦力上乗せしなかったんだからしようがないじゃないか。
ところで、このページの読者のみなさん、もしかして、観玉記に出てくる試合、すべて肝冷斎がひとりで見ている、と思ってましたか。
そう思っていたひとは大阿呆ですね。ちゃんとしたおとなの社会人のニンゲンが、年間80〜90もこんなばかげたもの観ているはずないじゃないですか。実は、わたくし肝冷斎と分身的存在である友人のFKの分担で書いていたのですよ。今日はじめてカミングアウトしたです。ちなみにFKは東京にいて、今日は昼間から国立科学博物館でマヤ・アステカ・インカ展を見てから東京ドームに行ったらしいです。おいらは博多でがんばっていたのさ。
平成19年 9月15日(土) 表紙へ
1400(1412到着)〜1643 横浜スタジアム
セントラル・リーグ公式戦 横浜ベイスターズ対東京ヤクルトスワローズ戦
東京ヤクルト 010 100 001 3
横浜 400 001 00X 5
主審:笠原 一塁:森 二塁:深谷 三塁:牧田
わたしは長いこと「浜っこ」でしたので、ケツの青い二十歳のころから、この球場でいろいろ学んだのです。江藤三連発、なのにカープ負け、とか、一イニング14得点(横浜が)とか、三連戦で40点以上とった(カープが)とか、90年代を彩った横浜大洋・広島東洋の「ノーガード・ゲーム」を何度も見せてもらった。毎日四時間ぐらい試合していた。
その後、カープの「ビッグレッドマシーン」(笑)が衰え、横浜マシンガン打線・佐々木サマの時代となり、さらに再びベイスターズ衰え、☆落つ秋風五丈原の状態になりました。今年はまた☆はかなり上向いた。
が、あいかわらず入場料高い。外野席のたいへん狭い球場なので(その外野席もえらく高いのですが)、しようがないので内野席に行くと「ぐげえ」と声が出るぐらい高い。お笑い選手でもある佐伯選手が数年前にFA行使時の再契約の条件として入場料を下げること、を提示し、球団側が「(たかが選手が)何言ってるんだね」と対応しまして相手にされなかった事件があり、マスコミなども「お笑い」として報じていましたが、実際に客の入りに確実に響いているのです(わたしができるだけ避けるぐらい)が、球団や球場にとっては、商店街のサービス券で来る内野自由席のお客とネット裏の年間指定の企業予約席以外はどうでもいいのでしょう。
と思われていますよ。TBS関係者の方は責任ある方にお伝え願えるといいのですが、伝わらないのでしかたありません。
←やきうは空の下でやるモノ・・・ではないのでしょうか。今日なんかしみじみとそう思うけど。
なお、ゲームは、淡々とした試合でした。佐伯やユウイチがホームラン打った。クルーンの157キロ(横浜スタジアムの表示による。−5〜8キロぐらいだと思う)をガイエルさまがライトスタンドに推定135メートル打ったのはかっこよかった。
平成19年 9月17日(月) 表紙へ
1300(1255到着)〜1603 ヤフードーム
パシフィック・リーグ公式戦 福岡ソフトバンクホークス対北海道日本ハムファイターズ戦
北海道日本ハム 000 000 000 0
福岡ソフトバンク 220 012 30X 10
主審:山村 一塁:永見 二塁:丹羽 三塁:林
ぶぶう。
優勝争いをしている、というので観に行ったのですが、こんな試合になってしまいました。新垣が完封しておられました。小久保と松田がホームラソ。松田はそろそろほんものになってきたか。
「おほほ、おゆるしあそばせ」
と気ぐらいの高いヤフードームのメガミさま(←そんなものがいれば、の話ですが)もさすがに今日の試合展開はまずかったかな、と思っているのではないでしょうか、という一方的展開でした。昨日・一昨日が緊迫したゲームだったらしいのでちょっとがっかり。
しかし、それは、「スタジアムに行かなくてもいい」言い訳にはならない。
二回裏、二死一二塁、打者川崎2−3のフルカウント(だからもちろんランナースタート)で、左中間にヒット打った。もちろんヒット。ところが、この当たり、センターからひちょりがすっ飛んできて、ダイビングキャッチを試みた。結果はわずかに及ばず、間を抜けて三塁打になった。
こう書くとちょっと知ったようなやつは、
「外野手として失格だな、ワンヒットで止めておけばいいのに」
とジャイアンツ戦地上波放送で鍛えられた評論家めいたこというのでしょう。しかし、ワンバウンドで前で押さえられたかというとムリ(もちろん普通のプロの外野手ではムリ。ひちょだったらどうか、という議論)。それほど長い距離をひちょが「飛んで」いるのです。むしろ前で押えるならレフトの坪井の方が近かったかも知れん(無理だが)。
川崎は三塁打になりまして、ひちょが守備位置に戻っていった。そこで、わたしはさっきダイビングしたところまでの距離をもう一度目で測ってみた。そしたら、キモチ悪くなってきた。なんだ、このオトコは。
なんであれだけの時間にあそこまで来れたのだ?時空が歪んでいたのか?・・・ちょっと待て。さっきは二死で二走がいたので、今よりも前進していたんだよな・・・と思い返してもっと異常なモノを見ていたのであったことに気づき、満員の客の中で、ひとり背筋が寒くなっていた。もはや「ひと」の守備範囲ではない・・・。
本当にすばらしい外野手ですが、東京で野球ニュース観ているだけのひとは「ひちょはお笑い系、長打がない外野手」ぐらいのイメージなんでしょうね。実際はほとんどニンゲンではないレベルであられるです。明日・明後日は東京ドームだから、中央におられるとはいえ志ある方、というか好事家は一度観てみてちょんまげ(←ひちょには結えない)。
彼もそのうち「在京球団じゃないとヨメが・・・」とか言い出すのでしょうか。しかし、あの球団はこのようなプレーを評価できるファソがいないから入れてもらえないか。「侍」とか言いながら、スイングしてもストライクにとられず見送っているうちに四球になるようなやきうにぬくぬくして、三割打ってひげも剃ってにやついているやつがいましたな。ほんとに彼にはがっかりしている。
←今日は筥崎宮の放生会(正確には明日まで)
平成19年 9月24日(月) 表紙へ
1929(1838到着)〜2240(ころ)(2220退席)
セントラル・リーグ公式戦 広島東洋カープ対東京ヤクルトスワローズ戦
東京ヤクルト 000 010 001 2
広島東洋 510 000 01X 7
主審:敷田 一塁:吉本 二塁:杉永、三塁:土山
さて、もともとの予定とは大違いですが、今日はせっかくなので青海島・仙崎観光をしてまいりました。乗合バスはどの地方に行っても行き先表示がわかりにくいですね。近世捕鯨研究家としては(←ウソ)青海島の捕鯨資料館に行きたかったのですが、さすがに歩ける距離ではなかったので、紫津浦まででガマンしました(これでも普通のひとは驚くぐらい歩いているはず)。仙崎に着いて、仕方ない(←?)ので金子みすズ記念館に寄ってきました。
えー。誤解を怖れずに申し上げれば、金子女史に作詞を禁じ、また、ムスメの親権を振りかざして女史を自死に追い込んだ、とされる悪の離縁なされた元夫のかた(氏名表記なし)のご苦労も、何となくわかるような気がします・・・女学校出のちょっとフシギちゃん・・・が、そういうひとのためには記念館は建たないのです。
←国指定天然なんとかの夏みかん原木。
←青海島・十六羅漢。
記念館の前後でたいへんな雨に降られた。ずぶ濡れになって、わたしはいつもアーケードやコンビニに慣れてしまっているのだなあ、と思い知らされた。その後、美祢線に乗って山陽側に出た。
広島でも雨降ってて、一時間半経って開始しました。
広島ファソからも古田お疲れコール起こり、古田がベンチ出てきて手を振っていた。まだこのカードずいぶん残っているので、まだ早い気もします。試合は藤井が一回でボコられ(梵・嶋のホムラソなど)、長谷川が大量点あったのでよろよろしながら七回まで抑えた(5回の一失点は失策がらみ)。八回裏の栗原のホムラソはセンターへ130m飛んだ。見ごたえあった。
なお、見てのとおり途中退席。悔しい。これは、雨のため19時ごろまで試合開始が延期されたのは仕方ないのですが、そのあとさらに約30分間、グランド整備はほぼ終わっているのに、濡れたシートをしまいこむために軽トラックに載せては落ち、載せては落ち、さらには選手スタンバイしているのにネコ車出してきて外野に砂をまき始めたりしたバイト中心の整備の無能と硬直による。あたまに来たのでちゃんと書いておくです。バイト中心かどうかは知らんがそうでなければもっとハラ立つ。ワーキングプアだから仕方ない、と思えばハラは別のところ(政策担当者など)に立ちます。
←市民球場のトイレ。閉塞なのです。
平成19年 9月26日(水) 表紙へ
1800(1825到着)〜2044 ヤフードーム
パシフィック・リーグ公式戦 福岡ソフトバンクホークス対オリックスバファローズ戦
オリックス 000 100 000 1
福岡ソフトバンク 000 120 00X 3
主審:永見 一塁:東 二塁:林 三塁:丹波
禅師のありがたいコトバ聞いてきたですか。色即是空じゃ。なむなむじゃ。いつの日にか今栄えるものが沈み、今沈んでいるものが浮き上がる、新しい天の岩戸開きの朝は、来るのであろうか。
松中も大村も馬原も出てこないホークス、打線は何かなよなよと弱い。オリックス先発の加藤康(←そういえば全日本のエース投手だったこともあるのですね)の方が、ソフトバンクのスタンドリッジよりもずっとよかった、のですが、四回も五回もほんとに要らん四球を出して、それがネタになって何となく点をとられました。
そして、打線は五回ごろまで毎回ランナー出していたけど、要らんような盗塁死やら併殺やらでなんとなくチャンスを潰しているうちに、ランナー出なくなった。
ああ、弱い弱い弱い。8年連続Bクラスの、この閉塞。下にいるのは前世紀からBクラスの広島東洋だけ。下がいてよかったなあ、です。楽天以下なのです。格差社会の象徴的存在なのだ。二つも球団(※)潰して、多くのファソを路頭に迷わせて、それでこの体たらく。ローズもさぼって(?)いるし。このチームは格差社会の預言者であられるオーナー(とその配下の球団フロント)さえ除けば、ほんとうに応援したくなってくるのですが(・・・良心が許さないのです)。
※「一つではないか」というひとがいるかも知れませんが、なべ○ねと結託して「ブレーブス」の名前を消し(読売史観を完成させ)たことを一つ、と数えたもの。
平成19年 9月27日(木) 表紙へ
1800(1915到着)〜2057 ヤフードーム
パシフィック・リーグ公式戦 福岡ソフトバンクホークス対千葉ロッテマリンズ戦
千葉ロッテ 100 500 000 6
福岡ソフトバンク 000 000 000 0
主審:丹波 一塁:柿木園 二塁:東 三塁:林
昨日のオリックス相手でさえ弱弱しかったホークス打線、千葉ロッテの先発・成瀬ではひとたまりもなく、完封された。和田はボコられて四回途中で降板した。福岡も千葉も奥羽越列藩同盟に対する官軍のような強豪球団ですが、逆の結果よりは少しうれしい気がするのは、土佐と薩摩だとちょびっとだけ土佐がスキ、というようなのと同じ心理現象なのでしょうか。
平成19年 9月29日(土) 表紙へ
1800(1855到着)〜2138 ヤフードーム
パシフィック・リーグ公式戦 福岡ソフトバンクホークス対東北楽天ゴールデンイーグルス戦
東北楽天 000 700 000 7
福岡ソフトバンク 000 020 010 3
主審:東 一塁:丹波 二塁:永見 三塁:柿木園
ホークスもいよいよ切れた感ありますね。ここで踏みとどまらないと、クライマックスシリーズがすかすかになるです。
大隣ボコられて三回0/3自責点6。草野左前、フェルナンデス四球、山崎左中間、磯部四球、牧田右前、鉄平中前、で無死一二塁を残して降板したです。さて、問題。すると、四回途中から登板した藤岡の失点はいくつか。
楽天はこの回に5安打・4四球で、それを除けばあと二本しかヒットなかったのです。一方、ホークスは打つわ打つわ14安打。先に大量点とられたらこうなるのもしかたないですが、まあ、よく打ちました。
ぽんぽこハムが優勝したらすいですね。ぽんぽこさまとロッテさまは、もう何十年も前から一流球団であったかのように最近高いところから見下ろし目線でいらっしゃいますね。け。おいらのようなモノは一流球団同士の光り輝く試合など、見れば目がくらみますけん、見れません。三位と五位(四位になれるかも)のくすんだ試合を見ているのが精一杯なのです。今年はホント、五月半ばごろまでは張り切っていたのになあ。おいらの私生活も張り切っていたのです。十年ぶりぐらいで「よし、いけるかも!」だったんだけど、やっぱりなあ・・・。でも、来年はもうカプファソやめたから、立ち直れるに違いない。四十年もつきあわされてきて、ヒドい目にあったです。
平成19年 9月30日(日) 表紙へ
1300(1305到着)〜1612 ヤフードーム
パシフィック・リーグ公式戦 福岡ソフトバンクホークス対東北楽天ゴールデンイーグルス戦
東北楽天 001 010 303 8
福岡ソフトバンク 000 002 000 2
主審:柿木園 一塁:林 二塁:丹波 三塁:永見
ホークス・新垣、イーグルス・一場で始まり、途中までは「こんな投手から点なんてとれるのか」というような試合だったのですよ。ほんとです。
新垣は先発のくせにずっと150キロ超える速球投げて、スライダーもキレまくっていた。楽天の三回は二死から渡辺直三遊間安打→盗塁→塩川の遊ゴロを川崎が悪送球(ワンバウンド送球なので川崎にエラーがつくのですが、三遊間の深いところからちゃんとした球を投げたのですが一塁アダムが後逸したのです。実質アダムの失策)した失点。五回のは無死一三塁を二死まで持って行ってからのワイルドピッチの失点。一方、一場は五回までパーフェクト。も、もしかして・・・の六回に柴原に右前打、一死をとったあとの松田の当たりはぶにょにょんと上がってレフトポールに当たるウソムランでした。
しかし七回に下位にチャンスを作られて、草野・フェルナンデスに打たれて試合壊れた。
九回にはまた草野タイムリーと、なんと山崎武の43号中越え2ラン。これで単独ホームラン王確実ですが、打たれたのは柳瀬。若いがようわかっとる、ということなのでしょうか。まあ、よう飛んだ。
1800(1835到着)〜2039
セントラル・リーグ公式戦 広島東洋カープ対中日ドラゴンズ戦
中日 200 010 000 3
広島東洋 000 000 000 0
主審:不明 一塁:不明 二塁:不明、三塁:不明
ということで、変則ダブルヘッダーです。我ながらよくやった。誰も評価してくれませんが、辺境から辺境へ、本来なら評価さるべき行動です、と勝手に思っております。今日は休日ですからね。どう行動しようと、スパイのやつらにちくられても別に問題ないのです。
試合結果はいいのです。目的を持ったやつらと何の目的も無いやつら、ですから、こういう結果になって当然なのです。逆なら、逆に怒ります。しかし二時間半で終わってしまいました。交通費いくらかかっとると思とるんや、と言いたくなってくるです。今日はもう弁当も売ってないし。観衆はすかすかで、ドラファソもあんまりいないし、一応まだ優勝争っているドラにはなんかかわいそう・・・最終回、岩瀬が出てきましたが、これだけの投手をこれだけの人数で見ていいのか、というような状態でした。・・・いや、緊張感が無くてよかったかも。
大竹は3失点ですが、初回の栗原、五回のアレックスのタイムリーエラーがあるので、実質は自責点1であった。五回のアレックスのは、ウッズの中ライナーをグラブから弾いてしまったもの、で、「ぐふふ、ウッズさんにはお世話になりましたからのう」というエラーか、と思うかも知れませんが、実際見ていると、打った瞬間から「何かが起こりそう」な打球でした。ライナーなのですが、何となく変なのです。なんと言えばいいですか・・・打球は速いのですがふらふらしている、というか。おそらくアレが「空気イレギュラー」というやつなのでしょう。
外野のカープファンが25のレッドフラッグを掲示しながら「カープの4番、新井」を連呼。いわゆるFA騒動起こりつつあるので、引きとめ行動なのでしょうが、その中での新井の4タコ。それも邪飛などの気の抜けたの多し。新井の気持ちも見えた、という感じさえある秋の夜、帰りの新幹線では、使ったお金と何より「時間」に見合うようなものは何も無く、完全に自己嫌悪していたのであったです。